猛暑が続く夏。家で過ごす時にはエアコンが欠かせない日々が続いています。冷房や除湿モードでエアコンをつけている時、本体から「ポコポコ」「ポンポン」といった音がすることがあります。
あの不思議な音の正体は、一体何なのでしょうか。
こうした音がするとエアコンの故障かと不安になってしまいますが、実はこれらの音は故障ではなく、エアコンが稼働する上で自然に発生するものです。
エアコンには水を屋外に排出するためのドレンホースというホースが付いているのですが、このドレンホースから外気が流入することで「ポコポコ」「ポンポン」といった音がします。
気密性の高い室内で換気扇を回している時、外で強風が吹いている時などは特にこの音がしやすい傾向があるとのこと。故障というわけではなく、特定の条件がそろうと発生する自然な現象なのです。
ドレンホース内に外気が流入することで発生する「ポコポコ」「ポンポン」といった音。
天候条件などにより室内と屋外との気圧のバランスが崩れて、ドレンホースから外気が逆流して入ってくることで起こります。
部屋の窓や換気口を開けることで音が止まる場合には、小型エアカットバルブという別売りの器具をドレンホースに取り付けることで音の発生を防げます。
窓や換気口を開けてもまだ音が聞こえるケースでは、エアコンの運転モードに原因があるかもしれません。加湿・美肌・除湿・換気運転中には、給気ホースから外気を取り込むため、「ポコポコ」というような音がすることがあります。
給気ホースに湿気が溜まっているとさらに音がしやすくなります。給気ホース内の乾燥運転をさせることで改善される可能性がありますので、ぜひ試してみてください。
エアコンの稼働時には、ほかにもちょっとした音が聞こえる時があります。その1つが「キュルキュル」という音です。
このキュルキュルという音は、部品の不具合や取り付け不良の可能性があります。ホコリなどの汚れによってうまく作動せずに不具合となっている場合もあるので、まずは1度取り外し、掃除をしてみるといいでしょう。
掃除後は、きちんと部品がはまっているかを確認した後、再度稼働させましょう。
エアコンは、定期的なフィルター掃除をすれば効率よく稼働させることができます。音の有無にかかわらず、なるべくこまめに掃除をするといいでしょう。
[文・構成/grape編集部]