「コブラ」漫画家・寺沢武一さん死去 心筋梗塞で

宇宙海賊が活躍するSF漫画「コブラ」などで知られる漫画家の寺沢武一(てらさわ・ぶいち)さんが9月8日に心筋梗塞(こうそく)のため死去した。寺沢プロダクションが11日に公式Xで発表した。葬儀は家族のみで行う。
寺沢さんは脳腫瘍を患い、長年闘病していた。同プロの古瀬学代表はXで「3度の脳腫瘍の手術を経ても、コブラその人のような生命力で生き抜いてきた寺沢武一でしたが、今回は本人も不意打ちを食らってしまったのでしょう。心筋梗塞でした」とつづった。
寺沢さんは北海道旭川市出身。上京後、漫画家の手塚治虫に師事した。葉巻と左腕の「サイコガン」がトレードマークの宇宙海賊が活躍する「コブラ」は、1978年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始。82年にはアニメ化もされ、国内外で人気を博した。高性能コンピューター「神の目」を左目に埋め込んだ探偵が活躍する「ゴクウ」も代表作の一つとなった。
他の作品に「BLACK NIGHTバット」「鴉天狗カブト」など。パソコンを駆使した「デジタル漫画」の先駆けとしても知られる。