「ほうれん草の根本を洗うのに時間がかかる」 土井先生からのアドバイスに「美しい考え方」「グッときた」の声

野菜を洗う時、どのくらいしっかり洗ったほうがいいのか、水に浸けたほうがいいのかなど、扱い方に悩むことはありませんか。
料理研究家である土井善晴さんは、Twitterに寄せられた質問に回答。その内容が話題になっています。
「ほうれん草のいい洗い方ってありますか?やっぱり、たっぷりのお水で洗うのが一番いいのでしょうか」
ある日、こんな投稿を目にした土井さん。
スーパーマーケットで売られている野菜は、ある程度泥が落とされていますが、露地物の野菜などは、泥が付いたままの場合もあります。
質問者は、農家から買ったほうれん草を食べる際、根本に砂がたくさんついていて、洗うのに時間がかかってしまうことを気にしているようです。
そこで、土井さんは次のようにアドバイスをしました。
土のついたほうれん草は水にしばらく浸しておくことで、汚れがゆるんで落ちやすくなります。
1分でも、30秒でもずいぶん違います。この時間に、情緒が生まれます。
あわてないでほうれん草と自分のペースを合わせて料理すればよい。
@doiyoshiharu ーより引用
※写真はイメージ
ほうれん草の洗い方について、細かいことを指示せず「あわてないで自分のペースに合わせればいい」とつづった、土井さん。
忙しい日々を過ごしていると、料理をする際にも、つい時短や効率ばかりを意識しがちです。
しかし、料理中のささいな時間に、慌てずひと呼吸おくことで、季節や自然の移ろいを感じることができ、心に余裕が生まれるのでしょう。
投稿は拡散され、さまざまなコメントが寄せられています。
・美しい考え方ですね。日常にもっと情緒を見つけようと思いました。
・ほうれん草を洗う時、ずっと水の中で振ってたんだけど、ぼーっとしていればいいなんて、最高です。ありがとうございます。
・なんて素敵な表現。ちょっとした時間に情緒が生まれるって、その感性にグッときました…!
料理は、決まった手順や正しいやり方にとらわれず、『自然』に身を任せてみると、より楽しく味わい深いものになるのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]