届いた段ボールに謎の染み、クレーム案件と思いきや… 「プロ根性見た」と称賛の嵐

コロナ禍を経て、その重要度がより高まった運送業界。現代においては、日々の生活になくてはならない「インフラ」のひとつである。
現在X(旧・ツイッター)上では、配達されたばかりの段ボールに浮かび上がった「謎の染み」の正体に、称賛の声が寄せられているのをご存知だろうか…。
【関連記事】高騰したガソリン、衝撃の3桁に目を疑う 「ここまで来たか…」とネット民驚愕
今回まず注目したいのは、愛知県名古屋市の漬物店「丸越アピタ名古屋南店」の店長・メイナンさんが投稿したポスト。こちらの投稿には側面に「謎の染み」がついた段ボールの写真が添えられており、一体何の跡だ…? と、思わず首を傾げてしまう。
届いた段ボールに謎の染み、クレーム案件と思いきや… 「プロ根…の画像はこちら >>
なお、ポスト本文には「どなたか段ボールの角が潰れて怒っているみたいですが、ここでドライバーさんが顔面で荷物の落下を防いでくれたであろう荷物を見てください」と、予想外な「ネタばらし」が綴られていたのだった。
関連記事:「玲空斗は自然が好きだったから樹海に埋めてあげよう」口にタオルをくわえさせ後頭部で縛り殺害…“鬼畜夫婦”の残酷な犯行
こちらのポストは投稿からわずか数日で、7,000件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。
他のXユーザーからは「ドライバーさん、良い仕事しますね」「執念の顔拓と、プロ根性を見た」「中身に被害出てたら怒るけど、段ボールの汚れくらい問題なし。いつもお疲れ様です!」「絶対に中の荷物を傷つけない、というプロの意識が伝わる」など、称賛の声が多数寄せられている。

また、染みの特徴的な形状から「聖骸布」(せいがいふ)、「ロールシャッハテスト」、「シュガーカット」などを連想する人も少なくなく、一種の大喜利のような盛り上がりを見せていたのだった。
今回の投稿の経緯、並びに段ボールの詳細について、ポスト投稿主・メイナンさんに詳しい話を聞いてみると…。
話題のポストが投稿される前日、X上では「配達された段ボールの角が潰れていた」件に関する投稿が波紋を呼んでいた。
なお、ポスト投稿主は「クレーム案件」と判断して運送会社にクレームを入れたようだが、大多数のXユーザーからは「配送業者はこんなイチャモン、気にする必要はない」「段ボールが何のためにあるか分かってなさそう」など、疑問の声が多数寄せられる事態に。

メイナンさんも同ポストに疑問を感じていたようで、「梱包材・緩衝材としての段ボールにそこまで怒ることなのか…というのが、本音です」「我われ食品業界での段ボールは、湿度や突然の豪雨などで、必ずといっていいほど崩れます。もちろん『商品としての箱が崩れてしまっている。中身に影響が出ている』といった様子であれば問題としますが、そうした状態を守ったのであれば、段ボールとして優秀ではないか? と思いますね」と、自身の思いを語ってくれたのだ。

立派な「顔拓」がついた段ボールについては、「当店で取り扱う漬物には、値が張る紀州南高梅など、倒れて身が崩れてしまっては商品価値がなくなる物も多数ございます。ドライバーさん達はそうした事情を理解してくださり、体を張って頑張ってくれたんだな…と感謝しております。また『プロ根性を見たな』とも思いました」とのコメントも得られている。
段ボールに傷やへこみがあると不安になる気持ちは分かるが、何より重要なのは「中身に影響があるか」という点。メイナンさんのように、運送会社への敬意と、感謝の念を忘れずにいたいものだ。
どなたか段ボールの角が潰れて怒っているみたいですが、ここでドライバーさんが顔面で荷物の落下を防いでくれたであろう荷物を見てください。 pic.twitter.com/x2iLXr3GbF
丸越アピタ名古屋南店(公式清純派) (@054758373) September 7, 2023
秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。