阪神18年ぶりの「アレ」へ道頓堀が厳戒態勢! 大阪府警1300人動員しダイブ防ぐ…03年優勝時は死亡事故も

プロ野球・阪神の18年ぶりの「アレ」(リーグ優勝)が迫る中、大阪府警は雑踏事故への警戒を強めている。優勝当日は大阪市の繁華街・ミナミを中心に、約1300人の厳戒態勢を敷く方針。グリコ看板で有名な戎橋周辺を管轄する南署によると、ハロウィーンの約6・5倍の動員で、今月上旬から警備計画を進めていたという。
戎橋周辺には歩行者を誘導する「DJポリス」を配置。昨年10月、韓国・ソウルの梨泰院で「群衆雪崩」とみられる事故が発生し、150人以上が死亡したばかりとあって「圧死など命に関わる事故を何としても防ぐ」と同署は警戒する。
戎橋の上から川に飛び込む“道頓堀ダイブ”は2003年の優勝時は約5300人が飛び込み、24歳の会社員が死亡した。05年V時は、大阪市が防止壁を設置した効果でダイブ数は55人に抑えられたが「純粋なファンはしないと思うが、若者が騒いで飛び込まないないよう、警察官が欄干にズラッと立つ。人が固まらないよう、流れるように」と同署。
大阪もコロナの自粛明けで外国人観光客が増えてきている。阪神Vという一大イベントを知らない外国人が夜のミナミを歩き、歓喜の輪に巻き込まれないよう英語、中国語、韓国語、ベトナム語のアナウンスを商店街のスピーカーで呼び掛けるという。
03年V時にカニの大看板の目玉がもぎ取られた飲食店「かに道楽」では「お客さまの安全を考慮し、流れ次第では閉店時間(午後10時)を早めたい」としている。