第2次岸田再改造内閣は13日、皇居での認証式を経て発足した。閣僚19人のうち初入閣組が11人、女性閣僚が過去最多に並ぶ5人となった。一方で重要課題を抱えるポストにはベテランが留任や再登板し、刷新と安定を同時演出しようと苦慮した跡が見える。
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政治ジャーナリスト・田崎史郎氏は、今回の組閣を「バランス・女性重視内閣」と名づけ「各派閥から偏りなく起用されている印象」と述べた。内閣改造後の支持率は約8割は上昇傾向にあるとし「支持率回復につながればという岸田氏の期待もあるはず」とした。
評価できる点は「過去最多タイとなる5人の女性閣僚を起用したこと」。一方、足りなかった部分については「刷新感がイマイチ」とし「岸田氏は茂木氏の幹事長交代を検討していたので、思い切って財務相などに起用してもよかったのではないか」と指摘した。
重要ポストである外相に上川氏を起用したことには「非常にしっかりした人物で経験も豊富。女性議員で実力ナンバーワンでしょう。女性起用を重視していたこともあり、外相というポジションを用意したと考えられる」と分析した。
年内の衆院解散の可能性については「岸田氏も解散に対する意欲を持っている。補正予算案成立後で考えると11月下旬の解散、12月投開票はあり得る」と予測した。