関西で言ってはいけない“呪いの2文字” 「阪神がアレした場合…の画像はこちら >>
阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝に向けてマジックナンバーを減らす中、ファンや在阪マスコミが、“2文字”を頑なに口にせず「アレ」と表現する現象がX(旧・ツイッター)でも改めて注目を集めている。
優勝を「アレ」と表現するようになったのは、岡田彰布監督がオリックス・バファローズの監督を務めていた2010年までさかのぼる。当時、選手が優勝を意識するあまりに調子を崩さないように、岡田監督が直接的な表現を避けてこの指示代名詞を使ったことが始まりとされる。
岡田監督は、昨年10月の阪神の監督就任会見の際も、「『優勝します』とはよう言わない」と話し、「アレ」を使うように。この言葉は選手の間にも浸透し、球団も2023年シーズンのスローガンを「A.R.E.」と発表。
頭文字をとり、「個人・チームとして明確な目標(Aim)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower)することで最高の結果を残していく」との想いを込める。
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さらに、ファンや在阪マスコミにもこの言葉に関する大きな“トラウマ”が…。
過去にはシーズン序盤の好調ぶりに気を良くし、スポーツ紙が早々と「V」を冠したタイトルの特集雑誌を発売したり、在阪テレビ局が6月に気の早い優勝特番を放送したりしたところ、そのたびに終盤に失速してしまうというまるで呪いにかかったような事態が続いた。
そのため、今シーズンは好調ぶりにあっても、その2文字が“禁忌扱い”となり、各局のニュース番組などでは「阪神がアレした場合」などと濁して報じられてきた。
関西の阪神ファンにとっては当然ともいえる流れだが、ファン以外の人からは「ガチで朝の情報番組でも『アレ』って言ってる」「ノーヒットノーランしそうな投手に周囲が声かけられなくなる現象と似てるな」「報道規制レベルになってたのは知らなかった(笑)」といった声が。
さらに、あまりに徹底した“忌み言葉”ぶりに「阪神、“優勝”がNGで“アレ”呼びしてるのヴォルデモート味あって好き」「いま阪神ファンに優勝って言うとヴォルデモートって言ったときと同じ反応される」「阪神優勝がヴォルデモートみたいな扱いされてるの本当にジワる」と、映画『ハリー・ポッター』シリーズを連想する人もみられた。
また、1985年や2003年のリーグ優勝時には、大阪・道頓堀の戎橋周辺に人が殺到。道頓堀川に次々と人が飛び込み、死亡事故まで発生していた。そこで、大阪府警では“アレ”の際の雑踏事故や飛び込みを警戒し、ハロウィーン当日の警備の6.5倍となる1,300人を動員する厳戒態勢を予定。
戎橋周辺の店舗なども混乱を想定しており、コンビニエンスストアでは「当店は阪神タイガースのアレが決定次第、従業員の安全のため、臨時休業いたします。営業再開時間は未定です。岡田監督、阪神タイガースの選手の皆様、頑張ってください!」と店頭に掲示して話題となっていた。