逮捕されたスーパークレイジー君の妻が告白「ホテルに行ったと聞いて、コラぁ!起きろとぶん殴り、正座させました。でも(被害)女性からはケガは自分で転んだと聞いていて、何が何だかわからない」

現役宮崎市議で「スーパークレイジー君」の名前で活動している西本誠容疑者(37)が今月6日に不同意性交致傷の疑いで逮捕された事件。被害女性は「全身打撲などの約1週間の怪我を負わされた」との主張をしているが、西本容疑者は容疑を否認、7日、地検に送検される際も「暴力してないよ! 暴力だけは、まじでしてないからね」と報道陣に訴えた。西本容疑者は否認をし続ける理由とは? 面会した加藤博太郎弁護士と妻のA子さんに話を聞いた。
今年1月に、妻とひとり息子とともに故郷の宮崎に住民票を移し、高齢者と子育てを中心とした支援に取り組んでいたスーパークレイジー君こと西本容疑者。真面目に公務に取り組んでいるように見られていた9月2日、妻のA子さんが務めるキャバクラ店に公務後に入店。被害者とされているキャバクラ嬢のB子さん(36歳)をはじめ、妻のA子さんとともに深夜1時ごろまで飲んでいたという。
スーパークレイジー君こと西本容疑者(本人SNSより)
「妻もいる場で西本容疑者とB子さんや西本容疑者の友人らでアフターに行こうとなったようですが、A子さんは“嫁が金魚のフンみたいについていくのも嫌だったので遠慮した”そうで、A子さんを除く複数名で店を出たそうです。その前にA子さんはB子さんに“夫と2人きりになりそうになったら帰ってね”と釘を刺したそうです」(A子さんの知人)しかしその約束は守られることなく、午前1時半頃から1軒目の居酒屋のカウンター席で西本容疑者とB子さんの2人で飲み、その後、午前2時から3時過ぎまでシーシャバーで過ごしたという。その店での二人の様子を目撃した店員はこう証言した。「2人掛けのソファー席で並んで座り、女性が西本さんの膝の上に乗るのを3,4回見ました。また、顔を向き合わせて軽くチュッチュッという感じのキスを3回ほどしたのを見ました。2人とも泥酔というほどまでではなく、意識はしっかりしてるように見えました。そして店を出て、ラブホ街方面に歩いていくのを見ました」翌朝、西本容疑者は不同意性交致傷の疑いで逮捕されるのだが、2人の“ホテルでのやりとり”については、B子さんと西本容疑者の主張は大きく割れている。社会部記者が解説する。「クレイジー君の被疑事実は、午前3時35分ごろから同日午前4時ごろまでの間、B子さんの腕を引っ張る等の暴行を加えてホテルの部屋に連れ込み、ベットに押し倒して口唇や耳、首元にキス等をし着衣の上から、胸部や陰部を手指でもてあそぶなどして性交しようとしたこと。さらに逃走しようとしたB子さんに、全治約7日間の全身打撲、左手挫創、左ひじ挫創の傷害を負わせたと、B子さんは主張している」
議会に登壇した西本容疑者(本人SNSより)
いっぽう、逮捕当日、西本容疑者に面会して話を聞いた加藤博太郎弁護士はこう言う。「シーシャバーを出た後、近くのホテルの目の前で入る入らないといったやりとりが30秒ほどあったそうです。手を握ってホテルに入るやりとりはしたようですが、強引に引っ張ったり、暴力を振るうなどはしてないようです。その後、ホテルの部屋に入った後も、暴力はふるってないし、服を脱がしてもない。性交渉はしていないとのことでした。それでまず女性がフロントに“今から帰ります”と電話して部屋を出て、その後、クレイジー君も帰ったと話しています」
西本容疑者が自宅に着いたのは午前4時頃。妻のA子さんはわずかに夫が帰ってくる気配を感じたが、そのまま話すことなく寝入ってしまったという。A子さんに事件当日から現在に至るまでを聞いた。――朝4時の帰宅に、ずいぶん遅いなとは思わなかったのですか。まあ、夫がこのくらいの時間に帰ってくるのは、仕事や付き合いもあるので珍しいことではないので。その時だけ特別に遅いなとは思わなかったので、そのまま話しかけずに寝ました。――翌日、13時すぎにB子さんに「アフター行ってくれてありがとう」とLINEしたとうかがいました。これはどう意味でLINEをしたのでしょうか?
妻のA子さんと被害者B子さんのやりとり(A子さん提供)
同じ店で働く者同士、昨日はお疲れって意味合いもあったし、一応は何事もなく帰ってきたんだよね、というのを確認するためもあって、LINEしました。するとB子から1時間後にいきなりLINE通話がかかってきたんです。深刻そうでもない声で「そこに旦那さんいる?」と聞いてきたので「寝てるよー」と言ったら、「実は昨日、ホテルに行った」って言われて「は?」となりました。昨日、釘を刺したのにって思ったけど、そこはこらえて「ヤッたの?」「いや、ヤってない」と。でもわざわざ電話してきたってことは何かあったんだろうと思い「怪我させられたとか?」って聞いたら「帰りに転んじゃって怪我をしたけど、旦那さんから怪我させられたわけじゃない」って言ったんです。このことはキャバクラ店の常務にも電話して話したみたいです。――ではなぜ、B子さんは警察に被害届を出してこのような事態になったのでしょう。わからないんです。でもその場ではとりあえず一旦電話を切り、寝てる旦那を「コラぁ! 起きろ!」とぶん殴り、飛び起きた旦那を正座させました。そしてまずB子さんに謝れと言いました。再び正座させた夫の前でB子さんに電話し、スピーカーフォンにして話しました。――どんな話をされたのでしょうか?とりあえず夫が怪我させたわけではないにせよ、市議の立場も家庭がある身なのもわきまえずホテルに行ってしまったことは確かだし、B子さんに「ごめんね」って謝りました。その上で「今後どうする?」と話したら、B子さんはずーっとダンマリ。結局“母に相談して対応を考える”ということで、その場で話は終わりました。
西本容疑者(本人SNSより)
――それが3日の出来事で、そこから6日までにB子さんと話はしたのですか。いえ、この電話を最後に話してもないし、会ってもいません。でも夫が逮捕される前日の5日に、B子さんのInstagramから彼女の顔写真が全て削除されたんです。だから「なんだろう」と思いました。ちょっと嫌な予感がしました。――そして6日にご自宅に警察が来たのですか。はい。朝8時に刑事が8人くらいで来て「旦那さんにお話が聞きたい」ということで夫は連行されました。すぐ帰ってくると思ったのに、こんな長引くとは思わず、ただ驚いています。しかも11日朝に再び刑事8人が自宅にやってきて家宅捜査されました。そこで私のスマホが押収されたのです。
――A子さんとしては、今回の事件をどう捉えていますか。今もB子さんとは連絡がつかないし、「怪我は自分でしたものだ」と言っていたことと被害届の矛盾について聞き出せていません。また、キャバクラにも出勤してないようで店にも連絡がいってないようです。私はというと不当に店から「もう来ないでくれ」と言われたし、子供もこの騒動で一旦実家に避難させて学校にも行けてないし…本当に何が何だかわからないです。
西本容疑者(本人SNSより)
――しかしながら、市議の立場で女性キャストとアフターはまだしもホテルに入った夫の自覚のなさについてはどう思いますか。もちろん厳重注意します。市議としての自覚の甘さもあったと思います。ただ、B子さんにも物申したいです。「絶対に二人きりで店に行かないで」と釘を刺したのにイチャイチャやキスも拒まない姿勢には、同じ水商売をする者の姿勢として許せないものがあります。そら男だったら「こいつ、いける」って思われても当然です。私、これが20代の女性だったら経験値の低さからアフターは行かせなかったです。それでも行かせたのは、経験値を信じてたからです。私は銀座で水商売を始め、16年目になります。夫が市議の仕事にプライドを持っているように、私もプライドを持ってこの仕事を続けていますし、今後も辞めるつもりはありません。でも、夫には、今後は飲みに出歩かせないつもりではいます。市議会は11日に辞職勧告決議案を全会一致で可決したというが、西本容疑者は加藤弁護士に「辞職勧告に応じるつもりはない」とハッキリと言ったという。A子さんも「もちろん応じることはないと思うし、市議を務める夫を今後も支えていきたい」と強く言い放った。B子さんや、市民は今何を思うのかー。※「集英社オンライン」では、今回の事件について、情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。メールアドレス:[email protected](Twitter)@shuon_news取材・文/河合桃子集英社オンライン編集部ニュース班