貴重な品々展示!村上市で『町屋の屏風まつり』始まる “城下町の歴史・文化”に多くの観光客【新潟】

新潟県村上市で9月15日、まち歩きをしながら町屋に代々伝わる屏風や貴重な伝統工芸品を見学できる祭りが始まりました。町全体が美術館のようになり、初日から多くの観光客でにぎわっています。

【桶屋美圭アナウンサー】
「風情あるたたずまいが残る城下町・村上市。この村上市の文化を知ることができるイベントが今年も始まりました」

村上市で15日始まった『町屋の屏風まつり』。

今回で23回目となる屏風まつりでは、村上市の町屋に代々伝わる屏風や伝統工芸品など、貴重な品々を見学できます。

老舗の日本茶専門店「九重園」では、北限の茶所・村上市ならではのお茶にまつわる屏風が展示されています。

【九重園 瀧波匡子 社長】
「茶摘みから始まりますが、お茶の木を見ていただくと背が高い。江戸時代は全て手摘みなので、機械の高さに合わせるとか、機械で刈りやすいようにという工夫はしていない」

茶摘みからお茶会までの様子が描かれた屏風のほか…

【九重園 瀧波匡子 社長】
「江戸時代はお宿がそんなに多くないから、旅の方が宿代わりに商家に泊まる。この方もうちに泊まられて、1年以上滞在された」

宿代替わりに描かれたという虎の屏風も展示されています。

初日は県外客も多く訪れ、スタッフの説明を熱心に聞いていました。

【訪れた人(京都から)】
「屏風まつりに一度来たいなと思っていて、ずっと歩いて(見て)きた」

【訪れた人(東京から)】
「屏風が旧家にあると、しつらえとしては非常に合う」

【訪れた人(福島から)】
「ちょっと前に(開催を)知ったので、予定を変えて朝いちで来た。予想以上ですばらしい。残されている古い建物を生かしている。ずっとなくさないでほしい」

また、店内のカフェで一息つきながらの見学も可能です。

【桶屋美圭アナウンサー】
「抹茶をいただきながら、歴史ある屏風を見ることができて、なんとも至福のひととき」

【九重園 瀧波匡子 社長】
「ぜひ、江戸時代の建物の中に身を置いてゆっくりしていただきたい」

このほかにも「千年鮭・きっかわ」では、屏風に加え、重箱などの小道具と鮭の共演を楽しめます。

44の町屋が参加する『町屋の屏風まつり』は10月15日までです。