沖縄全域で高級魚のアカジン・マクブ漁獲制限へ 釣り人など問わず、違反した場合罰則も

沖縄海区漁業調整委員会の上原亀一会長(県漁業協同組合連合会会長)は10日、県庁で記者会見し、高級魚のアカジン(スジアラ・コクハンアラ・オオアオノメアラ)とマクブ(シロクラベラ)の漁獲制限を、4月1日から釣り人など遊漁者と宮古・八重山地区にも適用すると発表した。
両魚種の資源を回復するため、沖縄地区の全海域で全長40センチ未満のアカジンと全長35センチ未満のマクブの採捕を漁業者、釣り人を問わず禁じる。これらのサイズは所持と加工、販売も禁じ、違反した場合は1年以下の懲役か50万円以下の罰金が適用される。
同委によると、遊漁者のアカジン年間漁獲量は18トンで、漁業を含めた総漁獲量の32・4%に上る。マクブは同2トン、6・3%という。上原会長は「資源回復のため、理解と協力を求める」と話した。
2003年から同様の漁獲サイズ制限が行われている本島北部海域では回復傾向が見られるという。
(政経部・國吉匠)
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全長35センチ未満の採捕が禁止されるマクブ(県水産課提供)