沖縄県は10日、4月1日付の人事で新たな病院事業局長に県立中部病院前院長の本竹秀光氏(68)を起用すると発表した。現局長の我那覇仁氏(72)は退任する。我那覇氏は現在4年任期の2期1年目で、任期途中の局長交代は2006年の事業局の発足以来初めて。事実上の更迭とみられる。
本竹氏は県立八重山病院と県立中部病院の副院長などを歴任。20年に定年退職後は、県立中部病院のハワイ大学卒後医学臨床研修事業団のプロジェクトディレクターを務める。
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我那覇氏の2期目を巡っては昨年、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の公表遅れなどで事業局の対応に不信感があるとし、県公務員医師会と県立6病院の病院長らが、留任へ再考を求める要望書を県に提出していた。