山沿いを中心に雨雲や雷雲が発達中 今夜遅くにかけて警報級の大…の画像はこちら >>
きょう16日(土)は、昼頃から山沿いを中心に雨雲が発達しており、一部、雷雲もみられます。激しい雨を観測した所もありました。今夜遅くにかけて局地的な非常に激しい雨や落雷、突風などに注意を。雨雲が予想以上に発達したり、同じ場所に停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。
大気の状態が非常に不安定
きょう16日(土)は、日本海から東北南部に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。午前中は晴れた所が多かったものの、昼頃からは関東の山沿いや長野県、新潟県周辺、九州北部、沖縄本島周辺などで雨雲や雷雲が発達しています。新潟県佐渡市(相川)では、午後2時21分までの1時間に37.5ミリ、沖縄県国頭村(奥)では午後4時までの1時間に30.5ミリと、いずれも激しい雨を観測しました。午後4時43分には大分県に「竜巻注意情報」が発表されました。大分県中部、西部は、竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になっています。
警報級の大雨となる可能性も
沖縄と、九州から関東甲信は、今夜遅くにかけても大気の非常に不安定な状態が続きます。山沿いを中心に雨や雷雨があり、激しい雨の降る所もあるでしょう。局地的には道路があっという間に冠水するほど「非常に激しい雨」が降りそうです。雨雲を押し流す上空の風が弱いため、いったん雨が降りだすと、同じような場所で雨が続いたり、予想以上に雨雲が発達したりして、警報級の大雨となる可能性があります。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにもご注意ください。
非常に激しい雨って どんな雨?
非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。