ペットボトル入りのお茶が飲みきれない時に、とりあえず冷蔵庫にしまっておくという人は多いでしょう。後で思い出して飲みきってしまえば問題ありませんが、時にはペットボトルの存在を忘れてそのまま放置してしまうこともあります。
長い間、冷蔵庫に放置していたペットボトルのお茶をのぞいた時、中身に何かフワフワとしたクラゲのようなものが浮いているのを見たことがあるかもしれません。これは一体何でしょうか。同じような状況でメーカーへ質問を寄せた人がいます。飲料メーカーとして知られるSUNTORY(サントリー)の回答を見てみましょう。
ペットボトルのお茶にプカプカと浮かぶクラゲのような物体は何でしょうか。サントリーの「お客様センター」の回答を見ると、その正体は「空気中の雑菌やカビの胞子が成長したもの」です。
ペットボトルのふたを開けると、空気中の雑菌やカビの胞子が中身に入ることがあります。雑菌やカビの胞子は、成長する前は目に見えないくらいの小さい粒です。しかし、そのまま放置しておくと成長して巨大化し、まるでクラゲのような物体になることがあります。
冷蔵庫に入れたまま、しばらく忘れていたペットボトルの中に得体のしれない物体が浮かんでいると、 発見した時には思わず悲鳴を上げてしまいそうです。しかし、正体が何か分かると後で落ち着いて対処できるかもしれません。
SUNTORYによると、開封したペットボトルは冷蔵庫で保管し、2~3日で早めに飲みきるのが理想だそうです。特に口を付けて飲んだ場合は、保管せずにその日のうちに飲みきることを勧めています。
お茶に限らず、保存料や酸味料が入っていないペットボトルの飲み物であれば、同じように菌が増えることがあるので気を付けたほうがいいかもしれません。「冷蔵庫に入れておけば安心」と気を抜くことなく、開封したペットボトルの飲み物は早めに飲むようにしましょう。
飲み残したペットボトル飲料を夏の車の中や、直射日光が当たる場所に放置してしまった…。こういった時、「もう飲めないから後で捨てよう」と思う人も多いでしょう。
確かに、飲みかけで冷やすことなくしばらく置いた飲み物を飲むのは危険です。しかし、実はペットボトルそのものも危険なのです。
暑い中で放置されると、中で雑菌が増殖。それによってペットボトルの内側から圧力がかかるため、ペットボトルを空けようとしたらキャップが飛んだり、さらにはボトルごと破裂したりと、事故の原因にもなるのです。
開封したら、冷蔵庫へ。口を付けたら、その日のうちに。これを忘れず、おいしく安全に飲んでくださいね。
[文・構成/grape編集部]