名古屋の“錦”は住宅地・商業地ともに魅力上昇 岐阜・三重は観光需要の回復が追い風に

東海三県の7月1日時点の土地の値段「地価」が発表されました。名古屋方面への通勤圏や、再開発の進む地域の地価が上昇しているようです。土地の取引価格の目安になる「地価」。ことし7月1日時点で、愛知県全体では住宅地で2.1パーセント、商業地は3.4パーセントといずれも3年連続で上昇しました。そんな中、住宅地としても商業地としても魅力が高まっている地区がこちらです。(荒川栞記者)「住宅地で価格が最も高かったのが、錦1丁目のこちらの場所。1平方メートルあたり163万円でした」マンションが建つこの場所など名古屋の中心部では、分譲マンションへの注目度が高まっているようです。
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(不動産鑑定士・小森洋志さん)「中心部の分譲マンションは非常に好調。販売価格は上がっているけれども、買える購買層がここのエリアにはいる」
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上昇率も16.4パーセントとトップでした。さらに。(荒川栞記者)「商業地で上昇率トップとなったのが同じく中区。錦2丁目のこちらの場所。14.7パーセントアップの1平方メートルあたり445万円でした」上昇率アップの背景には何があるのでしょうか。
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(不動産鑑定士・小森洋志さん)「中心部周辺で再開発が行われていて、中日ビルももうすぐ(オープンする)。期待感と金融緩和の円安の影響で土地活用が活発に行われている」来年春に新たにオープン予定の中日ビルや栄交差点近くには、3年後の開業を目指すホテルも入る超高層ビルの建設など再開発が進む名古屋・中区への期待が地価上昇にあらわれているのです。
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また、岐阜県では前年からの平均変動率は、住宅地が0.9パーセントのマイナスで31年連続のマイナスだったものの、去年からは下落幅は縮小。最大の上昇率は、住宅地では多治見市音羽町(おとわちょう)の3.0パーセントのプラスでした。そして、商業地では31年ぶりに下落から横ばいになりましたが、その理由は新型コロナが5類に移行したことで、観光需要に大きな回復がみられることなどが考えられます。その商業地で最大の上昇率を見せたのは、高山市上三之町(かみさんのまち)で9.8パーセントプラスとなりました。商業地については今後、JR岐阜駅前など再開発の進展が期待できるエリアの上昇が予想されます。
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最後に、三重県では住宅地で0.5%マイナス、商業地が0.1%マイナスに。住宅地は31年連続、商業地は32年連続で下落しました。こうした中で住宅地の上昇地点は、名古屋方面の通勤圏となる県の北中部が中心ですが、伊勢市や伊賀市などでも上昇地点がみられ、住宅価格の改善傾向が広がっています。また、商業地では上昇地点が去年よりも25地点増えていて三重県は新型コロナの影響が落ち着き、需要の回復が進んでいるとしています。
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