沖縄県今帰仁村と名護市にまたがるオリオン嵐山ゴルフ倶楽部跡地に計画されている「沖縄北部新テーマパーク」の本格着工が来月にも始まることが24日、関係者への取材などで分かった。開業を目指すジャパンエンターテイメント(名護市、加藤健史代表)は2月7日、建設予定地の今帰仁村呉我山で起工式を行う。既に昨年から測量や造成などの一部の準備工事は始まっており、2025年中の開業に向け工事が加速する。(政経部・川野百合子、北部報道部・西倉悟朗)
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計画では、同ゴルフ場跡地の敷地面積約120ヘクタールのうち、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)とほぼ同水準の大きさに相当する北側の約56ヘクタールを最初に整備する。
ジャパン社の筆頭株主でテーマパーク事業を推進する「刀」の森岡毅代表は、本格工事のために調達した資金が600億~700億円としている。このうちファンド運営のSCOM(浦添市、藤本和之代表)などを通じて県内企業・個人からも出資があった。
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本格工事が開始されることで、ジャパン社や刀が今後、パークの内容や雇用予定人員数などの具体的な計画を公表するとみられる。
久田浩也今帰仁村長は、インバウンド回復を見据え「テーマパークは観光客の北部滞在日数長期化だけでなく、富裕層の誘客で消費単価の上昇にもつながり、間違いなく北部経済の起爆剤になる。引き続き地域環境に配慮しながら工事を進めてほしい」と期待した。