ライブ配信サービス「Kick」で、いわゆる迷惑動画を生配信するために大阪・日本橋にあるホテルの工事現場に不法侵入したとして、大阪府南署は22日、自らを「ジョニー・ソマリ」と名乗る、アメリカ国籍のイスマエル・ラムジー・カリド容疑者(23)ら2人を建造物侵入の疑いで逮捕した。同容疑者は、これまでにも英語で「また原爆を落としてやるぞ」と発言する様子などを配信し、たびたびSNS上で炎上していた。
「はい、ストップ、ストップ!」9月21日の夜、動画配信をしながらコンビニでの買い物を終えた「ジョニー・ソマリ」こと、イスマエル・ラムジー・カリド容疑者(23)の前に現れたのは、複数の警察官だった。
逮捕された「ジョニー・ソマリ」こと、イスマエル・ラムジー・カリド容疑者
逮捕容疑は8月30日の正午ごろ、ライブ配信をするために大阪・日本橋にあるホテルの建設現場に不法侵入したとしている。実際に、ライブ配信サービス「Kick」にもその様子はアップされており、作業員らしき男性に「外にでろ!」と注意されるが、カリド容疑者はなにかを揶揄するかのように「フクシマ! フクシマ!」と連呼している。しかし、同容疑者がこういった迷惑動画を配信したのは、これが初めてではない。今年5月には、都営大江戸線の車内で大声を上げて、被爆地の広島と長崎に対し「また原爆を落としてやる!」と発言し、X(旧Twitter)で大炎上。その後も、「日本人差別」と見てとれるような動画をたびたびKickで配信し、“迷惑外国人”として悪名高い存在だった。「ソマリ容疑者のライブ配信は、基本的に街を散策する街ブラタイプ。一見すると、ただのハイテンションな外国人に見えなくもないが、赤信号の車道を絶叫しながら走ったり、覆面姿で高齢者が住む自宅に凸する(押しかける)など、迷惑行為は絶えなかった。
車道で絶叫する「ジョニー・ソマリ」容疑者
とくに女性や高齢者、店員などには横柄な態度をとる傾向にあり、コンビニで動画撮影を注意された際には、千円札を女性店員に投げつけていた。このように目に余る行動が多く、『逮捕されるのは時間の問題だろう』と多くの視聴者が思っていた」(実話誌ライター)
大阪府警南署は、カリド容疑者が迷惑行為をインターネット上で配信し、動画を炎上させることで金銭を得る目的があったとみて捜査を進めているが、実際にどんな迷惑をかけていたのか。ちょうど1カ月ほど前にカリド容疑者を含めた3人の外国人男性が来店したという大阪・日本橋の漫画喫茶に勤める男性スタッフはこう話す。「対応したスタッフいわく、その日は土曜日で店内も満席なので入店を断ろうとしたそうですが、早口の英語でまくし立ててきて、持っていたカメラで顔まで撮られてしまったそうで……。おまけに、まだ入店すらしていないのに、ソマリのツレの男性が勝手に雑誌棚をあさっていたそうです。この店は日本橋という土地柄、ヤンチャなお客さんや酔っ払いも多いけど、『今まで接客してきたなかで一番厄介なヤツらだった』と言っていました」
カラオケ店での迷惑行為も自ら生配信
一方で、これまでカリド容疑者が訪れたという他の飲食店では、このような声も聞こえてきた。「以前に一度ウチにいらしたときは配信こそするものの、暴れることなく店内で食事をしていて、とくに迷惑だと感じませんでした。でも、その配信後に『ジョニー(・ソマリ)はいるか?』といった、お店の営業とは関係がないイタズラ電話や“ヒマ電”がしょっちゅうかかってくるようになってしまって……。ちょうど数日前も配信のために当店にいらっしゃいましたが、彼自身というよりも、その後の視聴者からの電話が迷惑で、入店をお断りしました」カリド容疑者は警察の調べに対して「弁護士が来るまでしゃべらない」と供述しているという。
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