新潟県新発田市の区画整理工事をめぐる県職員の男ら3人が逮捕された官製談合事件。県警は、逮捕前から3人の携帯電話を押収し、捜査していたことなどが捜査関係者への取材で分かりました。
襟付きのシャツの上に黒いニットを着ているのは、9月20日、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された建設会社岩村組の顧問・本田任容疑者です。
本田容疑者は新発田市の区画整理工事の入札をめぐり、県新発田地域振興局・農村整備部長の鶴巻博文容疑者と岩村組の本間正明容疑者と共謀し、不正に教えてもらった工事の予定価格などをもとに公正な入札を妨害した疑いが持たれています。
知人同士だったという3人…鶴巻容疑者は本田容疑者と事件前から無料通話アプリや電話でやりとりをしていて、県警は逮捕前に本間容疑者を含む3人の携帯電話を押収していたことが分かっています。
誰が談合を持ちかけ、指示役となったのか。本田容疑者を知る小学校時代の同級生は…
【本田容疑者の同級生】
「あんなことをするような人間には見えなかった」
【本田容疑者の同級生】
Q.おとなしかった?
「そうですね。同級生だから、お互いに顔も十分知っているから、幼馴染という形で遊んだというか。学校の成績は良いほうだったと思う」
県警は携帯電話の通話履歴などを解析し、秘密事項である工事の予定価格などをどのように漏らしたのか、金銭の授受があったのかなど捜査を進めています。