3つの滝と紅葉に心身ともに癒される ピークは10月中旬から…恵庭市・あの街行く北海道

秋風を感じ、木々の葉も色づく季節が到来。北海道内には紅葉の名所が数多くがあるが、中でも3つの滝が点在する恵庭渓谷は絶景スポットとして有名だ。
【白扇の滝】 真っ白な扇を広げたような優美さ。紅葉時期は周りのモミジと調和し、美しい色彩を魅せる。
【ラルマナイの滝】 大木の間から雄々しく流れ落ちる滝。生い茂る緑とのコントラストが素晴らしい。
【三段の滝】 白い帯が三段になって流れ落ちる滝。奥地には源義経の財宝が埋蔵されているという黄金伝説も。
滝と紅葉のアンサンブルには目も心も癒やされる。恵庭観光協会の沼倉健一事務局長(47)によると、紅葉のピークは例年10月中旬~下旬。3つの滝はおよそ1キロ圏内にあるが、白扇の滝周りの紅葉が最も早いそう。なお、土、日曜は白扇、ラルマナイの両駐車場ともに込み合うのでご注意を。
「えにわ湖周辺の紅葉も見事なので、市街地からのドライブをお楽しみ下さい。『えこりん村』や『花の拠点はなふる(道の駅花ロードえにわを含む)』にも是非お立ち寄りを」(沼倉事務局長)。オススメしたい秋の行楽コースだ。
〇…恵庭で人気の観光スポットと言えば2006年開業のエコロジーテーマガーデン「えこりん村」だ。敷地総面積は150ヘクタール。ほとんどが農地で、約1000頭の羊が放牧されている。村内には四季折々の花が咲く英国式庭園やキャンプ場、世界一大きなトマトの木にも認定された「とまとの森」などの施設があり、様々な体験プログラムも。イタリアン、ビュッフェ、BBQなどグルメも楽しめる。
◇恵庭市 1870年に高知藩が移住したのが始まり。1886年に山口県岩国・和木地方から65戸が入植し、本格的な開拓が始まった。1897年、千歳郡六ヶ村戸長役場から独立し、漁村外一村戸長役場を開設。1906年、漁・島松両村を合わせ恵庭村に。51年に恵庭町、70年に恵庭市となった。新千歳空港と札幌市のほぼ中間に位置し、自衛隊演習地も含め約2/3が森林地帯。人口7万330人(8月現在)。
◇紅葉バス 恵庭観光協会は10月13、14日に「恵庭渓谷紅葉バス」を運行する。13日は午前1便、14日は午前と午後に各1便。参加費は1人1500円。申し込みは10月6日までにテイクサントラベル(TEL070・3312・1956)へ。