外出時「家の戸締りをしない」人の割合は?

積水ハウス 住生活研究所は9月21日、「自宅における防犯調査」の結果を発表した。調査は6月30日~7月3日、全国の20~60代の男女500人を対象にインターネットで行われた。

調査によると、普段の生活の中で自宅の防犯について「意識する/やや意識する」と回答した人は76.0%。一方、防犯対策を実際に「している」人は45.2%に留まり、普段から防犯を意識しつつも、「対策をしていない」(33.4%)人が3割を超える結果に。

防犯対策をしている理由については、「何かと不安に思う性格」(42.5%)、「強盗などの犯罪報道が増えている」(31.0%)、「自分や家族が1人の時間が不安」(27.9%)、「以前より、治安が悪くなったと感じる」(23.0%)、「留守にする時間が長い」(16.8%)が上位に。一方、防犯意識はあるが防犯対策をしていない人からは、「何を対策したらいいかわからない」(43.7%)、「費用がかかる」(31.7%)、「治安の良い地域に住んでいる」(27.5%)といった理由が多くあがった。

次に、防犯対策をしている人に、普段どんな対策をしているのか教えてもらったところ、「就寝時に窓を閉める」(56.2%)、「外出時に戸締りの再確認」(54.4%)、「カメラ付きドアホンの活用/設置」(42.5%)が上位に。

居住形態別にみると、集合住宅では「遮光カーテンを閉める」(47.8%、戸建住宅との差+17.3ポイント)、「ドアのチェーンをかける」(43.3%、同+13.8ポイント)、「就寝時に窓を閉める」(62.2%、同+12.7ポイント)、「外出時に戸締りを再確認する」(56.7%、同+10.0ポイント)など、手軽にできる対策が戸建住宅よりも多くなった。

次に、外出時の家の戸締りについて、外出時間に応じて戸締りをしている場所を聞いたところ、3~5分程度の外出で約半数が「すべての戸締り」をしていることが明らかに。特に20代前半では60.0%と多く、55~69歳(40%)では全体を下回る結果に。

他方、31分以上の外出時における戸締りの場所を“防犯意識の有無”で比較したところ、防犯意識のある人は78.9%が「すべて戸締りする」と回答したのに対し、防犯意識のない人は56.7%と、22.2ポイントの差が。さらに、防犯意識のない人の10.0%が「戸締りをしない」と回答した。

また、「長期不在」と聞いて考える期間のイメージを教えてもらったところ、「1週間以上(6泊7日)」と回答した割合は年齢が上がるにつれて増え、65歳以上では40.0%に。

長期不在にする際の自宅の防犯意識について聞くと、82.0%が「普段よりも意識する/やや意識する」と回答。長期不在時に追加する防犯対策としては、「新聞を不在時だけ止める」(28.8%)、「雨戸・シャッターを下ろしておく」(25.1%)、「親族・知人に家を見に来てもらう」(24.7%)、「洗濯物を外干ししない」(23.7%)など、在宅を装うような対策を講じる人が多いことがわかった。