商業施設で切りつけ事件…従業員と客守るには?スーパーが対応確認「どこでも起こり得る犯罪」【新潟】

9月25日、新潟県長岡市の商業施設で客や従業員がケガをする切りつけ事件が発生する中、28日、燕市のスーパーマーケットで防犯訓練が行われ、従業員が不審者への対応を確認しました。

ナイフを出して金を出すよう店員を脅す男…オープンを30日に控えた燕市のスーパーで行われたのは、県警との合同の防犯訓練です。

訓練のうち、一つはナイフを持った犯人による強盗事件の発生を想定し行われました。

店舗での刃物を使った事件については25日、長岡市の商業施設で18歳の男子高校生が包丁で客や従業員を切りつける殺人未遂事件が発生。男女3人が首や腹などに軽い傷を負いました。

【燕警察署 長井篤 生活安全課長】
「決して長岡だから発生したわけではなくて、どこでも起こり得る犯罪である」

どこでも起こり得る事件…緊張感を持って行われた訓練では、従業員が向けられたナイフから買い物かごで身を守り、その間に到着した警察官が犯人を取り押さえる流れを確認しました。

【原信 燕店 松尾優大さん】
「“ほかのお客様に手を出すぞ”という脅迫もあったりして、サービスカウンターから意識を背けないように継続した声かけを意識した」

【齋藤正昂アナウンサー】
「続いての訓練はこちらの飲食スペースで行われます。一般のお客さんも多く利用する中、1人の客が暴れているという想定で行われます」

多くの客に危害が及ぶ恐れがある中、従業員は距離をとって不審者を制止し、客を安全な場所に避難させる手順についても確認しました。

【原信 燕店 近藤仁美 店長】
「お客様と従業員の安全を第一に考えて対応していかなければならないなと思った」

【燕警察署 長井篤 生活安全課長】
「事件をきっかけにということではないが、そういった意識を各店舗に持っていただいて、訓練もしたりして、しっかりと対応できるようにしていただきたい」

店舗では今後も継続的に防犯訓練を行っていくことにしています。