習志野市の質屋に男２人が押し入り腕時計などが奪われた事件で、千葉県警は２８日、建造物侵入と強盗致傷の疑いで東京都小平市学園西町２、自称個人事業主、北上聖大容疑者（２５）を逮捕した。同事件での逮捕者は４人目。県警は容疑者が闇バイトの募集に応じて、奪った腕時計などの回収と売却役を担ったとみて調べている。
逮捕容疑は仲間と共謀し、７日午後６時２０分ごろ、習志野市東習志野４の「細野質店」に侵入し、店長の男性（４１）ら２人を包丁のようなもので脅迫。男性従業員（５０）の指に全治約２週間の切り傷を負わせ、腕時計５０点以上と指輪３０点以上など（販売価格計約４千万円）を奪った疑い。
県警捜査１課によると、容疑者は「被害品の回収と売却役として事件に関与した」と容疑を認め「借金があり、ツイッターで今回の仕事を見つけ応募した。報酬を２０万円ぐらいもらえた」とも話している。埼玉県内の買い取り店で、同事件で盗んだ腕時計１点を売却しようとしたが、店側が盗品と気付き、買い取りを拒否。その後店が警察へ通報して浮上した。
県警はこれまでに逃走車両の手配役と運転役とされる男２人、店内に押し入り腕時計などを奪った実行役とみられる男１人を逮捕していた。県警は別の事件で逮捕されている少年も実行役を務めたとみて調べている。