永瀬王座が終盤で痛恨のミス…王座戦第3局 挑戦者・藤井七冠が劇的逆転勝利 次勝てば前人未到の八冠独占

藤井聡太七冠の八冠独占か、永瀬拓矢王座の名誉王座獲得か。27日、行われた王座戦五番勝負の第3局の舞台は名古屋でした。

大盤解説会場には、700人の応募の中から選ばれた140人のファンが、藤井七冠の勝利を見届けたいと集まっていました。

杉本八段:
「主導権を握っているのは間違いない。後手(永瀬王座)が」

先手の藤井聡太七冠に対し、後手の永瀬拓矢王座が隙のない指し回しで終盤までリード。しかし永瀬王座の1手で形勢逆転となり、藤井七冠が勝利しました。

藤井七冠:
「本局は結果は幸いしましたけど、序盤から押されてしまって苦しい将棋だった」

ファンの女性:
「今日もダメかなと思いかけたところでひっくり返って、お隣の方と盛り上がっていました」

ファンの男性:
「会場中がどよめいて一緒に盛り上がりました。序盤からしびれる展開で一日中ハラハラドキドキで、本当にいいものを見せてもらいました」

永瀬王座が最終盤時間がない中で、受けの判断を間違える痛恨のミス。勝利目前でのつらい一敗となりました。

永瀬王座:
「終盤は勝ちになっているような気がしたんですけど、対応がうまくできなかったのが残念かなと思いました」

藤井七冠:
「本局は結果は幸いしましたけれども、次局は内容をよくできるように精一杯指したいと思います」

これで藤井七冠はシリーズ2勝1敗とし、八冠独占に王手をかけました。第4局は京都で10月11日に行われます。