ラグビーの日本代表は29日未明に行われたワールドカップで、サモアに勝利しました。姫野和樹選手の地元・名古屋市ではファンが声援を送りました。岐阜県各務原市では、サモア出身の女性らが祖国の活躍を応援しました。 名古屋市中区のスポーツバー「スポーツファンの溜まりBAR」には、平日の未明にも関わらず、続々とファンたちが集まっていました。ラグビーファン:「全力でぶつかって、今日の試合勝ってほしいと思います」
岐阜県笠松町では、サモア出身の長久保エシピトさん(62)と夫・公夫さん(66)の自宅に、息子や娘、孫たちが集まって観戦していました。「パニケケ」と呼ばれる一口サイズのパンケーキや、芋の葉と玉ねぎをココナッツミルクで煮込んだものなど、サモアの伝統料理をお供にエールを送ります。
妻・エシピトさん:「(Q.どちらを応援する?)本当は両方で、どっちが勝っても大丈夫です。でも心の中はサモア!」 夫の公夫さんも、サモア代表の愛称「マヌ・サモア」=「サモアの獣たち」と書かれたTシャツに着替えて準備万端です。サモアからの留学生の親戚も合流し、総勢12人で応援します。
試合は前半13分に日本が先制。後半は、名古屋出身のキャプテン姫野和樹選手が代名詞の「ジャッカル」を決めるなど活躍し、点差を広げます。 日本が順調に得点を重ねる中、長久保家のテンションは…。妻・エシピトさん:「もうー!頑張れよ!」 エシピトさんのストレスが、最高潮に達していました。
その声が届いたのか、後半25分にサモアがトライ。これを皮切りに一気に追い上げを見せたサモアでしたが、そのまま試合は終了。日本はサモアを下し、貴重な勝ち点4を獲得しました。ラグビーファン:「本当に祈っていました。なんとか勝ってほしいなと祈りながら見てまして、なんとか勝てて良かったです」姫野和樹主将:「チームを本当に誇りに思います。彼らの努力があってこその勝利だと思います。ファンの声援が僕たちの背中を押してくれますし、ファンの存在があってこそあの時間帯、キツい時間帯を頑張れたと思います」 そして岐阜県笠松町の長久保家は…。
妻・エシピトさん:「悔しい~!でもよく頑張っとった。日本勝ってよかった~。涙が出た、心の中で」夫・公夫さん:「今度は日本がサモアのパワーを受け継いで、ベスト8以上(目指して)頑張っていただきたい」