愛知県の豊川高校の野球部でいじめを受けた男子生徒が起こした裁判で、高校の責任を認める判決が下されました。
私立豊川高校の野球部に所属していた男子生徒(当時16)は2021年、コーチや部員から嫌がらせを受け転校したにもかかわらず、高校がいじめを認めず対応を怠ったなどとして、200万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。
名古屋地裁は29日の判決でいじめの事実を認め、高校に原告の請求の一部10万円の支払いを命じました。
男子生徒の弁護士は「金額ではなく、いじめの事実が認められたことは評価したい」とし、両親は「息子は純粋に皆と野球をやりたかっただけ。判決まで長かった」と話しました。
豊川高校は「判決文を受け取っておらず、コメントすることができません」としています。