「小室圭さんの“業務”がまた増えたようです。小室さんが正式にニューヨーク州の弁護士となって半年余り。一般的に言えばまだ“見習い期間中”のはずなのですが、次々に担当業務が増えているのは、それだけ所属している法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー(以下LS)』から期待されているということなのか、それともLSになんらかの別の思惑があるのか、謎は深まるばかりです」
そう言って、首をかしげるのは小室さんの動向を取材し続けているNY在住の日本人ジャーナリストだ。
「小室さんはこの6月に、『Global Trade&National Security(国際貿易と国家安全保障)』というセクションに異動したばかり。
そして8月下旬にこのセクション内で《Emerging Companies&Venture Capital(新興企業とベンチャーキャピタル)》《Venture Capital Investments(ベンチャーキャピタル投資)》という業務を担当することになりました。それらの動きだけでも目まぐるしく、注目を集めていたのですが……」
さらに小室さんが専門チーム「G-BRIDGE」での業務を担当することが判明したのは9月中旬のことだった。この専門チームについてニューヨーク州弁護士のリッキー徳永さんに解説してもらった。
「おもに米国連邦政府と企業を結び付ける橋渡しをするのが仕事です。具体的には、LSの既存のクライアントである政府と企業のマッチング、さらには政府が一般企業と契約する際の法的サポート、一般企業が政府とビジネスする際の入札関連サポート・契約支援・国際貿易などに関する助言……となります。
米国の中央省庁である司法省や国土安全保障省のような機関との信頼関係があるLSだからこそできる業務といえます」
またニューヨーク州弁護士の資格も持つ清原博弁護士によれば、
「たとえば民間の企業が新しいアイデアを持っており、それを政府に売り込みたいとします。しかし、政府のどの窓口にそのアイデアを売り込んだらいいかわからない……、そうしたときに『G-BRIDGE』に所属する弁護士たちが手助けをするわけです」
■小室さんが執筆した新しいレポートも
小室さんにとっては抜擢ということになるようだ。LSのホームページには9月12日付で新しいレポートが掲載されている。サイバー攻撃に迅速に対応するための法律に関するレポートだが、執筆者として小室さんも名前を連ねているのだ。レポート作成時の働きぶりも認められたということなのか……。
小室さんが「G-BRIDGE」で働くことのメリットは多いという。
「仕事の幅が広がるため収入が増えますし、政府とのネットワークを築くこともできます。また政府関連の仕事に携わっていれば、永住権獲得に有利に働くケースもあるのです」(リッキー徳永さん)
だが、このチームでは小室さんは異色の存在でもあるという。
「弁護士資格を取得したばかりの“新人”というだけではありません。小室さん以外の6人の弁護士は、みんなワシントンD.C.のオフィスに所属しているのです」(前出・日本人ジャーナリスト)
ワシントンD.C.には米国政府の中枢であるホワイトハウスがあるだけではなく、ほかにも連邦政府の関連機関が集中している。
「小室さんが現在所属しているセクション『国際貿易と国家安全保障』では、たとえばニューヨーク州とワシントンD.C.というように複数の弁護士資格を持っている人が多いのです。小室さんも将来的には、ワシントンD.C.の弁護士資格も取得すると、仕事の幅がより広がると思います」(リッキー徳永さん)
ニューヨーク州の弁護士資格だけでは、州外での活動に一定の制限が設けられるという。だがニューヨーク州の法曹関係者はこう語る。
「LSも小室さんにワシントンへの転勤と、新たな弁護士資格の取得を勧めているようです。 ですが小室さんにはNYを離れる意思はまったくないと聞いています」
前出の日本人ジャーナリストも次のように言う。
「小室さんには、物価も家賃も安い隣州のニュージャージー州からLSに通勤するという選択肢もありましたが、小室夫妻はあえてマンハッタンでの生活を選びました。
それは夫妻が日本にいるころから思い描いていたのが、美術館などが多くあり、芸術関係の環境も充実しているNYでの自由な生活だったからに、ほかなりません。知人に他州へ移住する気はないのかと聞かれたときにも、小室さんは『一生NYで暮らしたいです』と言っていたそうです。
LSの上司の転勤の勧めに簡単にNOと言えるのも、自分は元プリンセスの夫だという特権意識があるからだと思います」
清原弁護士によれば、NYでも「G-BRIDGE」の仕事を続けていくことは可能だという。
「NYには新興企業のクライアントも多いですから、それらの企業から政府に何か売り込みたいという要望を小室さんが受ければ、ワシントンD.C.の先輩弁護士に取り次ぐ形になるでしょう」
次々に担当業務を増やし、チャンスを与え続けているLS。しかしそんな期待も、小室さんにとっては、ありがた迷惑ということなのかもしれない。