日本郵便とコンビニ大手のファミリーマートは、鴨川市の天津郵便局でファミマ商品の取り扱いを始めた。カップ麺やお菓子、調味料など約100品目を販売。店舗が少ない同地域で、高齢住民らの日常生活の利便性向上につなげる。
日本郵政とファミマは2016年に業務提携を結んでおり、21年10月から茨城県稲敷市の柴崎郵便局でファミマ商品の取り扱いを始めていた。千葉県内の郵便局では今回が初めて。
天津郵便局内の空きスペースに陳列棚と冷蔵用ケースを2台ずつ設置。希望の商品を窓口の局員へ渡すことで購入できる。支払いは現金のみ。
同局周辺は日用品や食料品を取り扱う店舗が少なく、同局から最寄りのスーパーマーケットまでは車で約10分ほどの距離にある。住民が普段利用する郵便局で商品を取り扱うことで、高齢者らの利便性向上も図りたいとしている。
ファミマの広報担当者は「高齢のお客さまからは『普段は週末にまとめ買いしていたので、近所に商品を置いてもらえるのはありがたい』との声を聞いた。少しでも地域の皆さまの役に立てれば」と話した。
商品の販売時間は郵便局の営業時間と同じ平日午前9時~午後5時。土・日曜、休日は取り扱わない。