【注意喚起】約8割が火災に発展している「ガスこんろ事故」 – 最多の原因は?

製品評価技術基盤機構(NITE)は9月28日、「汚れの放置」や「誤った掃除の時短術」によるガスこんろの事故を防ぐための注意喚起を行った。

2018年度~2022年度に同機構に通知のあった製品事故情報については、ガスこんろの事故は合計195件。約8割(195件中148件)が火災事故に発展していることも分かっている。

全体の半分以上(108件)が使用者の誤使用・不注意によるもの。そのうち、「汚れの放置」(33%)や「誤った掃除の時短術」(7%)によるものが多く、合わせて43件発生していた。

「掃除の時短術」として使用されるアルミ箔も、汚れを防ぐためにグリル焼網の上に敷くと、そこにたまった脂に引火するおそれがある。

調理後の掃除は省いてはならないほか、汚れを防いで掃除時間を短縮する際も取扱説明書で禁止されている行為ではないかを確認することが重要となる。

事故を防ぐためのポイントは、「煮こぼれが生じた場合はきれいに拭き取る」「グリル使用後はこまめに掃除する」「グリルの使用時や使用後は、点火・消火の確認をする」「掃除時間を短縮するために、取扱説明書で禁止されている行為をしない」の4つ。

また、取扱説明書で禁止されている行為のうち、「脂の多い料理には、グリル焼網の上や下にアルミ箔を敷かない」「グリル調理中に安全機能が働いて火が消えても、繰り返し点火操作をしない」「汚れの付着を防ぐ目的であっても、グリル排気口をアルミ箔でふさがない」「ガスこんろの下に新聞紙などの可燃物を敷かない」の4点には特に注意が必要となる。