14歳少年がチャレンジ企画で死亡しメーカーが商品撤去 若者と激辛人気の関係は…

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激辛チップスを食べるチャレンジで14歳の少年が死亡した事故を受けて、発売元が商品を店頭から撤去する決定を下した。若者の間で盛り上がる激辛チャレンジの危険性について、『AP通信』や『CBS News』が報じている。
アメリカ・マサチューセッツ州ウースターのハリス・ウォロバさん(14)は、ザ・ハーシー・カンパニーのスナック・ブランドであるパキ社の激辛トルティーヤ・チップスを食べた数時間後に死亡した。
現在、マサチューセッツ州検死局からの死因発表が待たれる状態だが、ウォロバさんの家族は激辛チップスを食べ、水を摂取せずにいられるかを競う『ワンチップ・チャレンジ』を扇動したメーカーに責任があると主張している。
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辛いものを食べる挑戦は、何年も前からあった。地元の唐辛子を食べるコンテストや、レストランで特別に辛い料理を完食する企画など、世界中の人々が激辛を好んできた。
しかし近年はSNSの影響もあり、人々はさらに過激な辛さを求めるようになった。
心理学が専門のフロリダ国際大学のエリサ・トゥルッコ准教授によれば、激辛を売りにした商品が店頭に並ぶようになったのは最近のことで、特に10代の若者たちは常にネットの影響にさらされているという。
パキ社の激辛チップスの売れ行きは、若者たちがチャレンジ動画をSNSに投稿することに大きく依存しているようだ。10代の若者や子供を含む人々がチップスを食べ、咳き込んだり、水を欲しがったりしている動画が数多くアップされている。
SNS上では、こうしたチャレンジ企画が美化されがちだ。人気を示す「いいね」やコメントは殺到するが、挑戦した人が入院したときや体調を崩した結果などを否定する声はあまりあがらない。
ウォロバさんの死の6日後、パキ社は小売店に対してこの製品の販売中止を求めた。しかし複数のメーカーによる類似商品はたくさんある。
『AP通信』は、パキ社が自社製品を撤退させた後、激辛商品を扱う各社に今後の扱いについて問い合わせたが回答は得られなかったという。