「自殺ごっこ」で遊んでいた少年が死亡 全盲の母親が助けられず悲痛

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「自殺ごっこ」をしていたインドの少年がバランスを崩し、イスから落下。首吊り状態になって死亡したことが分かった。『Firstpost』『India News TV』などが報じている。
9月17日、ウッタル・プラデーシュ州に住む少年(13)が、3人の弟妹(次男9、長女7、次女5)と「自殺ごっこ」をして遊んでいたという。
少年は首にロープを巻き付けたままイスの上に立つと、ロープの先端を窓の格子上部にかけて、さらに目隠しをした。しばらくその状態でふざけていたが、何かの拍子でイスが倒れてしまい、首吊り状態になった。
当初、妹たちは「ふざけているだけ」などと思っていたが、少年が鼻や口から出血しているのを見てパニックに。あわてて昼寝をしていた母親(50)を起こしに行ったそうだ。
妹たちから状況を聞いた母親は、ロープを切るためのナイフを探したが、見つからなかったという。
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母親は生まれつき目が見えない全盲だったこともあって、事態に対処しきれず、近所に助けを呼びに行った。すぐに近所の住人が駆けつけて少年を病院に搬送したが、死亡が確認された。
警察によると、長男でしっかり者の少年は、母親の目が見えないこともあって、学校から帰宅すると妹たちの世話や家事のほとんどをしていたそうだ。
少年の死を受けて、母親は「私が見えないために、息子を助けられなかった」と嘆いているという。
また事故当時、仕事場にいた父親(54)は息子の訃報を聞いてショックを隠せない様子で、「この悲劇的な状況をまだ理解できていない。息子がこんな危険な遊びをするなど考えられない」などと、各社取材に話している。
少年死亡のニュースが報道されると、ネット上では「かわいそうな事故。誰も責められない」「子供は危険な遊びを面白がってやるもの。母親が全盲という不運が重なった」などと、同情的な声が挙がった。
そのほか、「子供を放置して昼寝をしていた母親。どうかと思う」「子供のそばにいたら、事前に注意するなど防げた事故」「長男がしっかり者だとしても、しょせん子供」と言った声も集まった。