野田鎌田学園の3人、努力実る スイーツ甲子園で頂点 華やかケーキ「ドリーム」

高校生世代のパティシエ日本一を決める本年度の「第16回スイーツ甲子園」で、あめ細工やマドレーヌを配したケーキを華やかに仕上げた野田鎌田学園高等専修学校(野田市)のチーム「シャイン」が優勝した。同校の優勝は2年ぶり2度目。出場した3年生3人がそろって同市の定例記者会見に招かれ、快挙を報告し「3人で楽しくやりきれた」と声を弾ませた。
3人は、横山瑠亜さん(17)、中山紋萌さん(17)、向井さくらさん(18)。
9月18日に都内で行われた同甲子園全国大会決勝は、東・西日本各ブロックの予選を勝ち抜いた6チームが参加。調理時間は2時間半で、テーマは誕生日や結婚記念日などのお祝いに贈りたい「アニバーサリーケーキ」の創作だった。
3人は、16回大会にちなみ16個のマドレーヌを使用する工夫を凝らした。このうち15個をチョコレートやムースなどで作った土台に配置し、1個をスイーツで作った人形が掲げるデザイン。優勝への願いを込めて「ドリーム」と名付けたこのケーキが栄冠に輝くと、3人は涙を流して喜んだ。
記者会見では横山さんが「大会に向けて3人で毎日知恵を絞り、お菓子作りの練習に励んだ。こんなに努力したことはなかった」と振り返った。チームを指導した同校講師の岡安亜佐子さん(56)は「生徒がどうしたいのかを聞き、生徒に考えてもらった」と話し、自主性を尊重したことが優勝につながったと説明した。
同甲子園は産経新聞社主催で、キッチンや製菓用品メーカーの貝印(東京)が特別協賛している。