「お宝の山ですね…」遊戯王などのカード3800万円相当の盗難事件 “生々しいやり取り”初公判で明かされる

2023年4月、愛知県東浦町の住宅に侵入し、約3800万円相当のトレーディングカードを盗んだとして逮捕された男の初公判が10月3日、名古屋地裁で開かれました。 人気アニメ・ポケットモンスターのキャラクターが描かれたカード。カード1枚が300万円です。
トレーディングカードは高値で取引されていて、窃盗事件が相次いでいます。 2023年4月、愛知県東浦町で、アニメ「遊戯王」などのカード3万枚以上、時価3800万円相当が盗まれた事件で、その犯行グループの1人の裁判が10月3日、名古屋地裁で始まりました。
大府市の建築作業員の男(25)は、盗まれたトレーディングカード計69枚を約44万円でリサイクルショップに売った罪に問われています。 被告の男は、起訴内容について「弁護士と話し合ってからにしたい」と認否を留保しました。しかし検察の冒頭陳述では、盗んだカードを手にした被告らの生々しいやりとりが明らかになりました。<被告>「お宝の山ですね。すごいっすね」<共犯の男>「量が多いと怪しいので、分けて売ろう」
レアカードは「お宝の山」。なぜ価格が高騰しているのか、名古屋市中区大須の専門店「アドバンテージ大須2号店」で店長に話を聞きました。アドバンテージ大須2号店の小倉店長:「昔のカードゲームのイメージって、子供がやっているというイメージだけだったと思うんですけど、今だとお父さんお母さんとお子さんの2世代でやられているのがすごく増えています」 子供の頃に親しんだ人気アニメのカードを、大人になってから再びコレクションする人が増えているといいます。
アドバンテージ大須2号店の小倉店長:「新型コロナウィルス後だと、投機目的で買われる方もすごく増えている。今まで数万円だったカードが数十万円、それこそ100万円を超えるようなカードも増えていますね」
今回の事件では今後、他のメンバーについても裁判が始まる予定ですが、こうした犯罪を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。アドバンテージ大須2号店の小倉店長:「自分のコレクションを見せたいというのはもちろんあるとは思うんですけど、この人はこういうのを持っているんだなというのがどうしても分かるので、個人的にいいかなと思うのはSNSに書かないということがまず一番かなと思いますね」