新入社員に聞いた「理想的な上司・先輩」像、1位は?

日本能率協会は10月2日、「2023年度新入社員意識調査」の結果を発表した。調査は4月4日~11日、同協会主催の新入社員向け公開教育セミナー参加者を対象にインターネットで行われ、675人(男性407人、女性267人)から有効回答を得た。

理想的だと思う上司・先輩について尋ねたところ、「仕事について丁寧な指導をする上司・先輩」(79.0%)が最も多く、次いで「言動が一致している上司・先輩」(53.2%)、「部下の意見・要望を傾聴する上司・先輩」(47.3%)という結果に。

また、仕事をしていく上での不安について尋ねると、1位「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」(68.6%)、2位「仕事に対する現在の自分の能力・スキル」(65.6%)、3位「仕事での失敗やミス」(50.7%)となった。

次に、新入社員自身の仕事・働き方に対する考え方について「A.定年まで一つの会社に勤めたい」「B.機会があれば転職・独立したい」のいずれかを尋ねたところ、30.1%が「Bに近い」(「Bに近い」+「どちらかというとBに近い」)と回答。

転職を考えるシチュエーションについて聞くと、特に、「会社の将来性が見込めなくなったとき」(78.4%)や「社風や企業文化が自分に合わないと感じたとき」(72.4%)が多かったほか、「昇給(月給が上がること)が見込めないとき」(59.0%)、「昇進が見込めなくなったとき」(57.8%)、「会社が社会の役に立っていないと感じるとき」(56.3%)が上位に。

さらに、将来の日本社会について「明るいか、暗いか」と尋ねたところ、「暗いイメージ(計)」が65.8%と多数派となった。

次に、これから仕事をしていく上で強化したいと思う点(能力・スキル・資質)を尋ねたところ、「学習能力(他者や経験から学ぶ力)」(62.8%)が最も多く、次いで「自分の意見を分かりやすく伝える力」(52.7%)、「物事に進んで取り組む力」(49.2%)が上位にあがった。