2023年の日米相場高値予想とリスク資産からの回避策は?

マネックス証券は9月29日、「MONEX個人投資家サーベイ 2023年9月調査」の結果を発表した。同調査は2023年9月15日~9月19日に、同証券の口座保有者1,122人を対象としてインターネットを用いて行われた。

まず、2023年の日経平均株価高値予想は、「33,772.89円以上36,000円未満」が今年の高値になるという割合が59.2%と最も多くなり、「33,772.89円(2023年6月19日の高値)未満」が19.9%と続いた。

ダウ平均株価高値予想は「35,679.13ドル以上39,000ドル未満」が今年の高値になるという割合が63.5%と最も多く、「35,679.13ドル(2023年8月1日の高値)未満」が22.4%と続いたことから、堅調な相場付きを予想する投資家が多い一方、今年の高値を超えないとの予想も多いことが分かる。

次に、「ある程度のリスク資産からの回避が必要と思うか」、「現在リスク資産からの回避を心がけているか」について調査すると、リスク資産からの回避が必要と思う投資家は半数に満たないものの、わからないという回答も一定数あり、リスク資産からの回避を心がけている投資家は7割近くいることが分かった。

現在リスク資産からの回避を心がけているという人の内、実際に株式に連動する商品以外への投資をしていると回答した人にその投資対象をたずねると、リスク資産から預貯金へのシフト、もしくは現金化という回答が最も多く、海外債券への投資、国内債券への投資、金投資と続いた。

さらに、今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する個人投資家の見通しは、日本が前回調査(2023年6月)から悪化したものの、米国は改善、景気の低迷が懸念される中国は一段の悪化が見られたとのこと。

最後に、今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについてたずねたところ、「円安になると思う」が前回比+1%で40%、「変わらないと思う」の回答の割合も前回調査からはプラス、「円高になると思う」の回答の割合は前回調査からマイナスとなった。

「円安になると思う」と回答した人に、どこまで円安が進むと思うかをたずねると、最も多い回答は150円台で全体の44.9%となり、151円以上155円未満が23.0%と続いた。