「家に帰るお金がない…」人の優しさにつけ込み現金を詐取した疑い 無職の男を3度目の逮捕【新潟】

8月上旬、新潟市内の事業所を訪問し、応対した20代男性に対して自宅に帰るための金がなくなったなどと嘘をつき、現金1万円をだまし取った疑いで無職の男が逮捕されました。

詐欺(借用)の疑いで逮捕されたのは、住居不定で無職の男(67)です。

男は今年8月上旬、新潟市内の事業所を訪問し、応対した20代男性に「実は病院に行ってきたのですが、治療にお金がかかってしまい、家まで帰るお金がなくなってしまったのです。家に帰るために5千円か6千円貸してもらえませんか」などと嘘をつき、男性から現金1万円をだまし取った疑いが持たれています。

警察によりますと、男と男性に面識はなく、事件のあと男がお金を返しに来ないことを不審に思った男性が警察に相談したことで事件が発覚したということです。

また、男は8月に入ってから同様の手口の犯行を繰り返し、警察にも被害者から相談などが相次いで寄せられていたことから8月18日に全国に指名手配され、その翌日に新潟市内で逮捕されていました。

8月19日に現金5千円を、9月7日に現金1万円をだまし取った疑いで逮捕・起訴され、今回で3回目の逮捕となった男。

警察の調べに対し、男は「借りたことは間違いないが、いつか返済するつもりだった」と容疑を否認しています。

警察には立件した3件以外にも被害の相談が寄せられていることから、警察は余罪があるとみて詳しく調べています。