東京のオシャレスポット・代官山の店が大量閉店、一体なぜ… 現地で見た光景に愕然

カフェ、パンケーキ、セレクトショップ…。東京・代官山(渋谷区)は、都内でも有数の「オシャレな街」というイメージが強い。
そんなオシャレスポットに「異変」が起きていて──。
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9月初旬、あるX(旧ツイッター)ユーザーのポストに衝撃が走った。代官山の複数の店舗が閉店し、中がもぬけの殻になった写真が投稿されたのだ。
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代官山は、東急東横線・代官山駅が走る駅。アパレル店やアクセサリーショップ、パンケーキ店、カフェなどオシャレな店舗が立ち並び、テレビや雑誌で何度も紹介されている。
「代官山=オシャレな街」というイメージを抱いている人も多いのでは。
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そんな東京有数のオシャレスポットの店舗が大量閉店したことはネット上でも話題に。
「駅前のダイニングカフェもベーカリーカフェも好きでたまに行ってたのに」「地方人がテレビで憧れた 『代官山のおしゃれなスイーツ』はもう存在しないのか」「魔法が解けたみたい」など、驚きの声が続出。
また、「渋谷の再開発の影響?」「テナント更新時期被りなだけじゃない」「ほんとに寂れてるのかあるいはビルの建て替えなのか…」といった、理由を予想する声も見受けられる。
代官山で何が起きているのだろうか。現地に行き、関係各所に取材することにした。

9月下旬、代官山駅を訪れた。改札を出てすぐの場所にあるカフェダイニング『SIGN ALLDAY』が閉店したことに驚いた。

同店はパンケーキやコーヒーなどの軽食からガーリックシュリンプ、ロコモコといったメイン料理まで幅広く提供するレストラン。テラス席も備えており、平日休日問わず、連日多くの人で賑わっていた人気店だ。近隣の店舗スタッフに聞いたところ、今年6月に閉店したという。

そこから少し歩いた場所にはカフェやアクセサリーショップが入ったビルがあったが、こちらももぬけの殻になっていた。

ただ、駅前のコンビニやスーパーは営業しており、少し歩いた場所にある『蔦屋書店』も多くの人であふれていた。駅前の飲食店が「閉店ラッシュ」に見舞われている印象だ。
なぜ、駅前の店舗が相次いで閉店しているのか。ネット上では、現在渋谷駅周辺が大規模な再開発を行っているため、その影響を指摘する声がある。
代官山駅から渋谷駅までは徒歩15分ほどと近い。今回の閉店は渋谷周辺の再開発と関係あるのか、渋谷区役所に問い合わせたところ、「代官山で再開発の動きがあるとは聞いておりません。現在、渋谷区の再開発で動いているのは、渋谷駅周辺が中心です」(渋谷区役所 担当者)という回答が得られた。
代官山の飲食店関係者は、コロナの影響もあるのではないかと推察する。「2020年のコロナ感染拡大直後、代官山の飲食店は営業時間短縮等の影響で、閉店したお店も多かったです。感染が落ち着いてからもなかなか客足が戻りません。この辺りは家賃も高いですし、原材料価格高騰もあって現在も苦しい店が多いと思います」(代官山の飲食店関係者)。
当初は持ちこたえた店舗も、時間が経つにつれて営業を続けるのが難しくなったのかもしれない。
かつて、テレビで紹介されていたように、代官山のカフェに長蛇の列ができる光景はもう一度見られるか──。
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。