〈新潟県予算案・教育〉遠隔教育で変わる現場『生徒の選択の幅が広がる』【新潟】

少子化が進む中、デジタル化の推進によって教育現場の姿も変わろうとしています。新潟県の新年度予算案ではデジタル採点システム整備事業に4200万円。遠隔教育の推進に約1200万円が計上されました。

その遠隔教育の現場を取材すると…

【桶屋アナウンサー】
「教室の中では授業が行われていますが、先生が文字を書いているのは黒板ではなくタブレット!このタブレットを活用した授業を受けているのは佐渡の学校に通う生徒たちです」

【教師】
「数学的帰納法を使って整数の性質の証明をしましょう」

新潟市の新潟翠江高校で行われていたのは佐渡中等教育学校5年生の数学の授業です。

県は離島や中山間地の高校でも様々な分野の学習ができるよう2021年度から遠隔教育を導入。

新潟翠江高校を拠点に佐渡市と阿賀町の6校に専門教員による授業を配信しています。

受講する生徒たちは…

【生徒】
「楽しく授業受けられているので、この授業の形態で続けていければと思う」

一方、教師側も遠隔教育の利便性や可能性を感じています。

【教師】
「数学だとほとんどの学校に数学の先生がいらっしゃると思うが、理科や社会になれば専門の科目の先生がいらっしゃらないとなると、こういった取り組みで生徒の選択の幅が広がるのはすごくいいこと」

県は来年度、魚沼地域などの小規模高校などで遠隔授業システムを導入する予定です。