会社の経営難から犯行か…詐欺で得られた金と知りながら約8500万円引き出した疑い 逮捕の男の会社は破綻状態

詐欺事件でだまし取られた金と知りながら、多額の現金を引き出したとして会社経営者の男が逮捕された事件で、男が自身の会社の資金繰りに困り犯行に及んだとみられることがわかりました。

名古屋市熱田区のパソコン販売会社の社長・加古直秀容疑者(55)は4年前、自身の会社の口座に入金された約8500万円が詐欺によって得られた金と知りながら、銀行から引き出した疑いなどで、5日朝に送検されました。

警察は認否を明らかにしていませんが、加古容疑者の会社は犯行の2~3年ほど前から借入金を滞納するなどの破綻状態にあったことが、警察への取材でわかりました。

加古容疑者の会社の口座には、国際ロマンス詐欺事件でだまし取られた200億円のうち5億5000万円ほどが送金されていて、警察は資金繰りに困った加古容疑者が犯行に及んだ可能性があるとみて関連を調べています。