エムステージホールディングスは9月29日、「医師のストレスマネジメント」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は9月5日~12日、同社運営サイト「Dr.転職なび」「Dr.アルなび」に登録する医師452名を対象に、インターネットで行われた。
「仕事上のストレスや、それに起因するメンタヘルス不調を感じていますか?」と質問したところ、7割近くが「非常に強く感じている」(20.6%)、「適度に感じている」(48.0%)と回答。
ストレスの要因を聞くと、「業務量が多すぎる」(126人)が最も多く、次いで「給与や手当など、経済的なことに不満がある」(81人)、「仕事と家庭・プライベートの両立が難しい」(79人)と続いた。
次に、「仕事上のストレスを感じたとき、日常的に行っているストレス軽減法や解消法がありますか?」と質問したところ、54.6%の医師が「ある」と回答。具体的な対処法は「体を動かす・運動する」(110人)が最も多く、次いで「美味しいものや好きなものを食べる・飲む」(97人)、「しっかり睡眠をとる」(84人)が上位に。
また、仕事上のストレスやメンタルヘルス不調を感じたときに、相談相手が「いる」と回答した人は54.4%。反対に、「いない」と回答した人は45.6%と、医師の4割以上がストレスやメンタルヘルス不調の相談先がないことがわかった。
次に、相談相手が「いない」と回答した医師に対し、「勤務先に、メンタルヘルスに関する相談窓口はありますか?」と尋ねたところ、約8割の医師の勤務先にメンタルヘルスに関する相談窓口が「ない」、もしくは「詳細が知られていない」ことが明らかに。
また、常時50人以上の従業員を雇用する事業場の場合、年1回以上実施することが労働安全衛生法で義務付けられている「ストレスチェック制度」について、受けたことがあるかと尋ねたところ、従業員50名以上の勤務先に勤める医師41.9%が「毎年受けている」と回答。「毎年ではないが受けた経験がある」医師は35.4%となった一方、「一度も受けたことがない」医師が22.7%と、5人に1人の医師がストレスチェックを一度も受けた経験がないことがわかった。