20代~30代8割が「NISA/つみたてNISA」に関心あり 東京は6割超が経験あり

GA technologies、スマートプラス、ニッセイアセットマネジメントは共同で10月3日、「都道府県・地方別、投資の意識と実態に関する調査」の結果を発表した。調査は9月13日~19日、学生を除く20~30代の男女(金融スキマ世代)6,778名を対象にインターネットで行われた。

老後の暮らしに対する感情を8つ提示した上で、「老後の自分の暮らしを想像したときに、思い当たる感情で最も強く思うもの」を聞いたところ、全国平均、各地方別ともに30%以上が「不安・心配」と回答し、最多に。次いで、全国平均・各地方別とも「想像がつかない・考えたことがない」(おおむね2割強)となった。

各感情への回答割合を都道府県別に高い順でみると、「老後が不安・心配」では1位「佐賀県」(47.9%)、2位「長野県」(46.5%)、3位「島根県」(45.7%)という結果に。一方、「東京都」は、「憧れる」が1位、「楽しみ・ワクワク」が3位、「埼玉県」は「楽しみ・ワクワク」で1位に。「兵庫県」は「安心している」で1位、「憧れる」で2位になるなど、大都市圏の中心市を保有する地域に住む金融スキマ世代は、ポジティブな感情を持っていることが分かった。

次に、投資の経験・関心度を尋ねたところ、全国平均では「投資経験あり」(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない)が37.8%、「やったことはないが、関心はある」が31.0%、「やったことはなく、関心もない」が31.2%と、回答が分かれる結果に。

投資経験が最も高いのは「関東地方」(45.79%)で、最も低いのは「北海道・東北地方」(29.4%)。さらに都道府県別にみると、経験者は「東京都」が最多の61.4%、「大分県」が最少の23.6%と、大きく差が開いた。

同様に、「NISA/つみたてNISA」の経験・関心度について尋ねたところ、全国平均では「経験あり(現在やっている/やったことはあるが、現在はやっていない」が43.8%、「やったことはないが、関心はある」が43.7%と、経験者も含め、約8割以上が関心を持っていることが明らかに。経験者が最も多いのは「東京都」(61.2%)、最少は「大分県」(30.6%)と、前問と同様の結果に。「大分県」は「NISA/つみたてNISA」の経験者は少ないものの、「やったことはないが、関心はある」の割合は62.4%と、全都道府県の中で最も多い割合となった。

最後に、「投資経験者」と「やったことはないが、関心はある」層に、投資をする上で重要視するポイントを聞いたところ、「初期費用なし/少額から始められる」(46.1%)、「ハイリターンよりも安定的な利益が見込める」(41.7%)、「スマートフォンなどデジタルで、手軽に投資を開始・管理できる」(36.7%)が上位に。金融スキマ世代は、「始めやすさ」「安定的な利益」「デジタルで管理できる手軽さ」を求めていることが分かった。