詳細は確認中。
台湾の最高検察庁は2023年10月2日、初の独自建造潜水艦「海鯤(ハイクン)」の情報が漏洩した可能性があり捜査を開始したと発表しました。
「日本の技術も…!?」台湾初の潜水艦、中国へ情報漏洩か 当局…の画像はこちら >>進水式での「海鯤(ハイクン)」(画像:台湾総統府)。
同艦は、9月28日に進水式を終えたばかりで、まだ中華民国海軍(台湾海軍)にも引き渡されていません。
情報漏洩の可能性を告発したのは、同艦のプロジェクトを主導する黄樹光氏です。入札に参加したものの落選した一部の請負業者が、機密情報を転送したとのことです。さらに、一部議員も重要な設備の購入を妨害し計画を妨げたと訴えています。
この訴えを受け、最高検察庁は高等検察庁と台北地方検察庁に対し、迅速な捜査を行うよう指示したと発表しました。なお、情報漏洩や妨害に関わった業者や議員の名前は今のところ公開されていません。
「ハイクン」は台湾初の独自建造艦ですが、アメリカのロッキード・マーチンからの戦闘システムと魚雷を調達したほか、艦尾の舵が海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦のように「X」舵になっていることから、なんからの形で日本の潜水艦技術が提供された可能性も噂されています。そのため、漏洩した情報の内容によっては台湾のみならず、極東全体の安全保障に関わる可能性もあります。