道内大荒れ 6日午後は「台風並み」低気圧で根室地方は高潮にも厳重に警戒

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今日(6日)の道内は、日本海側や太平洋側西部を中心に非常に強い風を伴って雨が降り、大荒れの天気となっています。海も広く大しけとなり、この後は根室地方で高潮に厳重な警戒が必要です。明日(7日)は日本海側やオホーツク海側では雨が降りやすく、風もやや強まるでしょう。全道的に天気が回復するのは8日(日)となる見込みです。
大荒れで横殴りの雨に

今日の北海道付近は、発達した低気圧を含む気圧の谷の中となっています。道内は、日本海側や太平洋側西部を中心に風が強く、雨を伴った暴風で横から吹きつけるような降り方となった所がありました。午後2時までに、最大瞬間風速は札幌で昼前に23.3メートルとなりました。その他でも、日高地方の浦河で31.2メートル、胆振地方の室蘭で29.8メートル、宗谷地方の稚内で29.0メートル、後志地方の倶知安で25.9メートルなどを観測しました。最大風速は、稚内で昼前に22.7メートルを観測しており、10月としては2番目に強い風となりました。今日これからも、日本海側や太平洋側西部では雨が降りやすく、オホーツク海側でも雨となるでしょう。風は引き続き強く、日高東部や宗谷、檜山、渡島地方では夕方まで暴風に警戒が必要です。海の波も日本海側、太平洋側、オホーツク海側と各地で広く6メートルから7メートルと大しけでしょう。高波にも警戒して下さい。午後2時現在、既に道路の通行止めや、鉄道の遅れなどが発生している所があります。交通情報の確認が必要です。
根室地方では高潮による越波の可能性も

また、午後は「台風並み」ともいえる低気圧により、根室地方で海面標高が高くなる恐れがあります。吸い上げ効果や吹き寄せ効果によって海面が高くなり、さらに高波も加わることで沿岸など低い土地での海水の浸水被害が起こる恐れがあります。根室周辺は過去の地震による地盤沈下により高潮リスクが高いという指摘があります。低い土地が多く、過去にも冬季の急速に発達する低気圧により何度も高潮による被害が発生するなど、道内では特に高潮による危険性の高い地域です。夕方から夜のはじめ頃にかけては高潮に厳重に厳重に警戒が必要です。

全道的に晴れるのは8日から

明日(7日)は日本海側では午前を中心に、オホーツク海側では一日を通して雨が降りやすいでしょう。風は今日よりおさまりますが、引き続き沿岸を中心にやや強く、傘の差しにくくなる所もありそうです。8日には北海道付近は移動性高気圧の圏内となり、オホーツク海側で雨の残る所がありますが、次第に天気は回復し、道内は広く晴れる見込みです。風も弱く、穏やかに経過するでしょう。外出などにもよい日和となりそうです。9日も割合晴れますが、本州方面から気圧の谷が延びてくるため、日本海側南部や太平洋側西部などで次第に天気が崩れる恐れがあります。帰宅が遅くなる方は雨具を持つとよさそうです。