科博のYS-11いた! その隣で寝台特急「北斗星」に宿泊!? 北関東の“乗りもの総合博物館”スゴイことになっている!!

茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」で、様々な“乗りものの総合博物館”といえる施設「ユメノバ」の開設準備が進んでいます。国の所蔵品を展示するなど、これまでのヒロサワ・シティから大幅にパワーアップしていました。
茨城県筑西市には、100万平方メートルの大きさを持つ巨大なテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」があります。かねて鉄道車両やクラシックカー、バイク、ミニカー、消防車といった、さまざまな保存車両があることで知られていましたが、2023年現在、ここに航空の展示スペースを加えた「ユメノバ」へのリニューアルプロジェクトが進行中です。 いまだ一般公開されていない、その「ユメノバ」へ、特別に入ることができました。
科博のYS-11いた! その隣で寝台特急「北斗星」に宿泊!?…の画像はこちら >>「ザ・ヒロサワ・シティ」内にある「ユメノバ」(乗りものニュース編集部撮影)。
今回の「ユメノバ」開放は、株式会社クロゴが運営する航空ファンむけの情報サイト「FlyTeam」、ならびに鉄道ファンむけの情報サイト「レイルラボ」が、サイト愛好者向けのオフ会で実現したものです。当日は参加者のために同エリアを終日貸し切り、施設の見学やイベントを開催したほか、数時間にわたり、施設内を自由に撮影する機会も設けられました。
「ユメノバ」の施設や展示品の数々は、“独特の世界観”を形成しています。航空以外の展示品も大幅に増強されており、これまでのヒロサワ・シティを知る人にとっても驚くべき充実ぶりになっていることでしょう。
たとえば鉄道エリア「レールパーク」には寝台特急「北斗星」で運用されていた客車、E2系新幹線など往年の鉄道車両がならびます。鹿島臨海鉄道で運用されていた「マリンライナーはまなす」も展示されています。「北斗星」には真新しい毛布類が置かれていることが目をひきましたが、オープン後はこの車両を宿泊施設とする計画もあるとか。また、アーケードゲーム「電車でGO!」シリーズの筐体が並ぶコーナーもあり、これらゲームは、実際にプレイすることもできます。
航空エリア「科博廣澤航空博物館」には、かつて移送作業がメディアで取り上げられ話題となった国立科学博物館所蔵の国産旅客機「YS-11」量産初号機をはじめ、零式艦上戦闘機などの航空機、旅客機の座席などを展示。このほか、「サボテン園」のビニールハウス内にも軽飛行機が展示されているなど、初見では驚いてしまうような工夫もこらされています。
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「ザ・ヒロサワ・シティ」内にある「ユメノバ」(乗りものニュース編集部撮影)。
さらに、開設準備中の「消防自動車博物館」も目玉のひとつ。もともと千葉県御宿町にあった鈴木靖幸さんのコレクションを展示する施設でしたが、ここヒロサワ・シティへ移転しています。明治時代の手押し消防車からオート三輪消防車、さらには数々の救急車までズラリと並ぶ施設は圧巻です。
その一方で、単なる「乗りものに関するものを展示するだけ」に留まらない施設となっているのも「ユメノバ」の特徴でした。
鉄道車両がならぶ「レールパークエリア」のとなりは屋外広場となっており、遊具が設置されている公園のようなエリアになっています。各種植物園などが敷地内にあるほか、バーベキュー場、「恋人の聖地」なるコーナーなども設置されています。
ヒロサワ・シティの担当者によると、同エリアのオープンは早ければ来年を予定しているということです。