道路標識に「くたばれ!」のメッセージ表示 酷暑で働く労働者からの抗議か

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アメリカ・テキサス州ヒューストンで、街角に設置された工事用の標識が何者かにハッキングされ、「侮辱的な言葉を数時間にわたり表示していた」として問題となっている。
アメリカの『UPI』『ABCニュース』などが報じている。
話題になった電子標識は、「天候不良のため」というメッセージのあと、Fワード(禁止用語)で始まる「くたばれ!」という標識に切り替わった。
目撃者によると、この標識は市の検査官が停止するまで、何時間も表示されたという。ほどなくして通勤中の人たちが発見し、SNSで拡散したことで世に知れ渡ることとなった。
この標識をX(旧・ツイッター)で拡散したラフマーンさんは「今朝の通勤はこれでかなり面白くなった」と投稿したあと、再び現場に訪れて「約3時間たっても変わっていなかった」と報告している。
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標識を管理するヒューストン公共工事は「なぜ不敬なメッセージが表示されたのかは不明」とし、当局が犯人の特定を急いでいると述べた。
ある公共事業職員によると、看板のメッセージを制御する部分はロックされており、簡単にアクセスできない仕組みになっているという。
つまり犯人は、ロックを解除する許可を持っている責任者か、許可がなくても解除する方法を知っている人のどちらかに絞られる。
ハッキングの目的は、テキサス州のグレッグ・アボット州知事への抗議との説もある。
アボット州知事は、6月に屋外労働者に対する強制的な水休憩の廃止など、労働者に不利となる法案に署名した。この法律については、8月に裁判官が違憲と判断したばかりだ。
ヒューストンはこの夏記録的な熱波に見舞われ、37.7度を超える日が何ヶ月も続き、42.7℃の最高気温を記録した。「くたばれ!」の標識は、猛暑のなか劣悪な労働環境で働く労働者から、知事への怒りのメッセージなのかもしれない。