電子レンジ調理中に膨らむ冷凍食品のパッケージ 本当にそのまま温め続けると?

電子レンジで温めて調理するだけで食べられる便利な冷凍食品。なかには袋のまま電子レンジで温めるだけでおいしく味わえるものもあります。
ですが気になるのは、その調理過程で、パッケージが大きく膨らむことがある点。破裂してしまうのでは…というユーザーの不安な声に対する、企業公式の回答を紹介します。
冷凍食品のなかには、購入した際のパッケージのまま電子レンジで温めて食べることができる商品もたくさんあります。そういった商品は「そのまま電子レンジで温めてOK」とパッケージに記載があります。規定の時間を電子レンジで温め調理すれば完成です。
ですが、電子レンジでの調理中、見ていて心配になるほどパッケージの袋が膨らむことがあります。一般的に、密閉された袋を電子レンジにかけるのはNG。大きくパッケージが膨らむ冷凍食品も、そのまま電子レンジで温めて本当に大丈夫なのでしょうか。
結論からいうと、冷凍食品の袋が大きく風船のように膨れたとしても、そのまま規定の時間加熱を続けて問題ありません。その秘密は、電子レンジ調理を前提としてつくられている冷凍食品の袋にあります。
一般的な電子レンジは、なかでマイクロ波を発生させて温める食品に含まれる水分子を高速で振動させることで熱を発生させ、食品を温めるという仕組みになっています。その際、食品中に含まれる水分は温められ、蒸気となって空気中に放出されます。電子レンジで温めた食品が、ときどき乾燥して水分が抜けてしまっていることがあるのはそのためです。
冷凍食品を温める時も同様で、パッケージの内部で水分が加熱され蒸気となって食品から放出されます。その蒸気の影響で、袋が大きく膨らんでいるというわけです。
完全に密閉された袋は確かにそのまま破裂してしまう可能性がありますが、冷凍食品のパッケージは一定以上に袋が膨らむと自然と蒸気が抜けるようなつくりになっています。ちゃんと蒸気が抜けてくれるので袋が破裂することもなく、無事に電子レンジ調理できるというわけです。
パッケージが大きく膨らむとぎょっとしてしまいますが、「袋のまま電子レンジOK」の記載がある冷凍食品の場合は安心して温めてくださいね。
[文・構成/grape編集部]