〈衆院選〉大票田は変わらず…新3区は”常在戦場”が合言葉 5度目の決戦に備え奔走【新潟】

区割りが新しくなった県内の衆議院小選挙区。各区の情勢を伝えるシリーズ今回は新3区です。大票田となる地域が変わらない新3区では与野党の候補予定者ともに常在戦場を合言葉に動きはじめています。

新たな新潟3区は、今まで複数の選挙区に分かれていた新潟市北区がまとまったほか、新潟市秋葉区が加わりました。

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「どうもお疲れさまでございます」

9月30日、胎内市で農家と話をしていたのは、旧3区選出で自民党の斎藤洋明衆院議員です。

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「政府の支援ですよね。どういう形で支援していけばいいのかという事もあるのでぜひ現場の忌憚のないご意見と状況を教えてもらえれば」

前回の選挙では、ヘアスタイルを変えて「自民党を変える」と訴え、小選挙区で勝利した斎藤さん。

【新発田市 二階堂馨 市長】
「ヘアスタイル意外には私は斎藤代議士には何の不満もない!」

二階堂新発田市長の指摘を真摯に受け止めて?パーマも抑えめに活動に勤しみます。この夏、多くの農家が悩まされた猛暑と水不足の影響を聞いて回っていました。

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「気候が変わってくると支援の求められる内容も変わると思う。時代時代にあった支援をやらないといけないと思う」

せわしなく選挙区をまわる斎藤さんに農家から今年とれた新米のプレゼントが!

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「新潟のコシヒカリを宣伝してくれということだと思いますので、しっかり宣伝したい。農家の皆さんの苦労の結晶なので、報われるように良い政策を考えたい」

新たに選挙区となった地域でも粘り強く活動を進めたいと、意気込みます。

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「新しく選挙区になったところも特別なことがあるわけではなくて、私は与党から出るから、政策の内容を説明するとか、結果を評価してもらうための働きかけを、それを簡単にはできないので、粘り強くやっていくしかないと思っている」

その新たに選挙区に加わった新潟市北区で挨拶回りに奔走していたのは立憲民主党の黒岩宇洋さんです。

【立憲民主党 黒岩宇洋 さん】
「新選挙区から出ることをご存じの方が多くて、私が今落選中だという事もご存じだから頑張ってくださいって」

議席を失った前回選挙の雪辱を果たそうとポスターに書いた言葉は…「最後の決戦!」

【立憲民主党 黒岩宇洋 さん】
「これで負けるようだったら、本当に最後になると思っている。だから勝ち抜いて最後にならないんだという意味」

落選した翌日から挨拶運動は毎日のルーティーンになりました。

【立憲民主党 黒岩宇洋 さん】
「私は今現職ではありませんので、徹底してこの新潟3区地元活動を毎日毎日続けていけるという状況です。とにかく地道に自分で足を運びます」

そんな黒岩さんのもとに10月9日、足を運んでくれたのが野田佳彦元首相です。

【野田佳彦 元首相】
「阪神タイガースが18年ぶりにアレしました。目標はあまり具体的に言わない方がいいらしいですね。私は来たる総選挙において新潟3区において黒岩さんにアレして欲しい」

元首相の応援に…

【立憲民主党 黒岩宇洋 さん】
「魔法の杖はありませんから、どんだけ自分が頑張れるとか、どんだけみなさんの票がつながるかというこれしかないと思う」

そしてもうひとり、日本維新の会の吉村祐一郎さんも3区の戦いに名乗りを上げています。

【日本維新の会 吉村祐一郎 さん】
「現状に満足していない人たちが、声を形にしていくことができればと思っていて、その一縷となればと思って今回立ち上がった次第です」

三つ巴の戦いが予想される新潟3区。

【自民党 斎藤洋明 衆院議員】
「いわゆる常在戦場で準備をするしかないと思っています」

【立憲民主党 黒岩宇洋 さん】
「勝ち抜くんだという思いで、日々常在戦場で尽力しています」

常在戦場を合言葉に来る総選挙に向けた動きが活発化しています。