官製談合事件 新潟県職員と建設業者顧問の2人を起訴 庁舎内で電話で秘密事項を漏らす…

新潟県新発田市の区画整理工事を巡る官製談合事件で、新潟地検は11日、県職員の男と建設業者の顧問の男を起訴しました。2人は電話で入札予定価格などの秘密事項についてやり取りしていました。

公契約関係競売入札妨害などの罪で起訴されたのは県新発田地域振興局元農村整備部長の鶴巻博文被告と建設会社・岩村組顧問の本田任被告の2人です。

起訴状などによりますと、2人は今年6月に行われた新発田市の区画整理工事の入札で、鶴巻被告が本田被告に対し、事前に入札予定価格の秘密事項を漏らし、公正な入札を妨害した罪に問われています。

また、鶴巻被告は入札の約2週間前に自身が勤める地域振興局内で本田被告に対し、電話で秘密事項を漏らしていたということです。

警察は業界で組織的に談合を行っていた可能性も視野に入札に参加していた業者にも聞き取りを行っているほか、予定価格をもらした鶴巻被告との間で金銭の授受がなかったかなど事件の全容解明に向け、捜査を続けています。

また、検察は本田被告とともに逮捕された岩村組の本間正明容疑者については公契約関係競売入札妨害の罪で略式起訴しています。