他人の戸籍を不正に取得したとして名古屋の探偵と知人の行政書士が逮捕された事件で、行政書士が、探偵が受け取った調査報酬の1割ほどを見返りとして受け取っていたとみられることがわかりました。
名古屋市中区の探偵事務所代表・前田健治容疑者(40)と、金沢市の行政書士・小関裕一容疑者(46)は、2021年から22年にかけ、6人分の他人の戸籍謄本などを不正に取得した疑いで10日に逮捕されました。
その後の捜査関係者への取材で、前田容疑者が依頼人から受け取った計約2500万円の調査報酬のうち、200万円あまりが小関容疑者の口座に振り込まれていたとみられることがわかりました。
警察は認否を明らかにしていませんが、前田容疑者は逮捕前の任意の調べに対して、「調査報酬の1割ほどを渡していた」と説明していて、警察が裏付けを進めています。