東海の季節予報 秋が深まる10月 向こう1か月の傾向は?

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きょう12日には、名古屋地方気象台から1か月予報(期間:10月14日~11月13日)が発表されました。それによると、向こう1か月の気温は平年より高い見通しです。暖かい空気に覆われやすい傾向ですが、寒気の影響を受ける時期もあり、9月のような極端な暑さはないでしょう。また、高気圧に覆われて晴れる日が多く、向こう1か月の降水量は少なく、日照時間は多い見込みです。最近1か月の傾向とこの先の見通しをまとめました。
最近1か月の傾向

今年は、9月の終わりまで厳しい残暑が続きました。名古屋の月平均気温27.3℃(9月)は、統計開始以降、9月のなかでは第1位の記録的な高温になっています。9月が終わって10月になった途端に季節が進み、急に肌寒く感じる日が多くなりました。また、名古屋の最近1か月の降水量は、合計121ミリ(同時期平年比54%)と平年より少なくなっています。9月から10月は、例年秋雨や台風シーズンになりますが、ここまでまとまった雨が少ないことも特徴の一つでした。
1か月予報:週別の平均気温と天候

■1週目高気圧に覆われて晴れる日が多いでしょう。期間のはじめは、低気圧や湿った空気の影響で雨の降る日がある見込みです。気温は平年並みでしょう。晴れる日は過ごしやすくなりますが、曇りや雨の日は日中も肌寒くなりそうです。日毎の気温の変化に注意が必要です。■2週目秋らしく天気は数日の周期で変わりますが、高気圧に覆われやすく、晴れる日が多いでしょう。気温は、平年並みの見通しですが、日毎の気温差は大きくなりそうです。また、乾燥した晴天が続く可能性があるため、火の取り扱いに注意が必要です。■3~4週目天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れる日が多いでしょう。暖かい空気に覆われやすく、気温は平年より高い見込みです。10月の終わりから11月上旬は、季節の歩みがゆっくりになりそうです。
平年のこの時期の気温は?

東海平野部を代表して、名古屋の平年値をみると、この先は日に日に気温が下がり、最高気温は11月2日を過ぎると20℃を下回っています。また、最低気温は、11月8日を過ぎると一桁まで下がっていきます。朝は冷えても、日中は過ごしやすい気温と言えそうです。また、山間部を代表して、岐阜県高山の平年値をみると、最高気温はこの先は20℃を下回り、最低気温も一桁になっています。穏やかに晴れる日は、放射冷却が強まり、厳しい冷え込みにもなりそうです。朝晩と日中の気温差は10℃以上と大きく、1日のなかでも気温差に注意が必要です。1か月予報では、10月の終わりから11月上旬は気温が高い見通しですが、平年値は下がるため、極端な暑さが戻ることはないでしょう。
衣替えや暖房器具の手入れを

朝の最低気温が10℃まで下がると、薄手のコートが欲しいくらいになります。山間部で5℃を下回ると、ダウンコートが必要な寒さにもなります。山間部はもちろん平野部でも、暖房器具の出番が出てきそうです。乾燥する秋晴れの日を活用して、衣替えや暖房器具の手入れを進めていきましょう。