東京ベイ東急ホテル閉館へ 来年6月、新ブランドで開業

東京ベイ東急ホテル(浦安市)が年末に閉館することが、11日分かった。2018年5月の開業以降、近隣テーマパークの来園者らが利用してきたが、所有者の変更に伴い、東急ブランドのホテルとしてはわずか5年8カ月で撤退することになる。建物はブランドを変更するなどして、来年6月に新たなホテルとして開業する予定という。
同ホテルは別法人が土地建物を所有し、東急ホテルが運営を受託する形で営業。今年9月末に所有者が変わったことなどから、現在の屋号での営業を終了することになった。東急ホテルは12月31日のチェックアウトと同日の朝食提供で運営から撤退する。
建物(18階建て)は海に面した新浦安地区にあり、最大約2千人を収容。華やかな「推し色ルーム」や、航空会社とコラボした「ウイングルーム」などユニークなコンセプトルームで評判になった。20年には、帰国者が新型コロナのPCR検査の結果判明まで一時待機する施設に利用された。
三橋徹マーケティング支配人(57)によると、コロナ5類移行や東京ディズニーランド開園40周年などで客室の稼働率は好調。三橋支配人は「収益率が上がっている中で営業を終えるのは残念だが、最後のお客さままでおもてなししたい」と話した。