「気になる女の子がいる」…学校に通うようになった不登校YouTuberゆたぼんの告白。「一番うまかった給食はわかめご飯です!」「けど、不登校だったことに後悔はない」

“少年革命家”を名乗る不登校YouTuber・ゆたぼん(14)。「不登校は不幸じゃない」とこれまで発言してきたが、9月6日に中学校に初登校したという内容の動画を投稿し世間を騒がせた。そんなゆたぼんに、今になって学校に行き始めた理由や学校での生活ぶりを聞いた。(前後編の前編)
――中学校に初登校したということで驚きました。いつから学校に行き始めたんですか?ゆたぼん(以下、同) 8月31日にひとりで学校に行って、校長と担任と話をして、9月1日にクラスで沖縄の平和資料館に行く日から登校しました。もともと両親は先生と話もしてたんで、制服とかはすでに買ってたんですよ。――今になって学校に行こうと思ったきっかけはあるんですか?中学校に一回も行ってなかったってとこですかね。両親は前から「一回でいいから行ってみたら」「行ったら楽しいと思うよ」って言ってくれてたんですけど、俺は全然行く気にならなかったんです。でもあとちょっとで卒業なんで、一回だけでも行ってみようかなって。
オンラインインタビューに応じるゆたぼん
――中学校へ行く気になってご両親も喜ばれたんじゃないですか?喜んだとまでは言わないですけど、「楽しめたらいいね」って言われましたね。――初登校は緊張しました?校舎に入るのも初めてだったんで緊張しましたね。でもすぐに新しい友達もできたんですよ。「初めての中学校どう?」とか聞かれて「1日目だからまだわからんけどおもしろいかも」みたいな会話しました。実際、けっこうおもしろいから、今でも通えてます。
――動画では意欲が湧いたら登校するという内容でしたが、どれくらいの頻度で登校してるんですか?今はほぼ毎日通ってますね。フリースクールの家庭教師と週1回勉強する日があるんですけど、その日は学校に一度行って、すぐ家に帰ってきてフリースクールの家庭教師と勉強して、給食の時間に学校に戻って。それで5、6時間目の授業を受けて帰るって生活をしているので、少し忙しいです。――中学校ではみんなからどう呼ばれてるんですか?小学校からの友達は本名で「ゆたか」って呼ぶんですけど、他の子からは「ゆたぼん」って呼ばれてます。
動画企画でボクシングにも挑戦した
――学校で一番楽しいことはなんですか?やっぱり友達と遊ぶことですかね。学校でタブレットが配られてるんですけど、それでゲームして遊んでるんですよ。あと実は最近ちょっと気になってる女の子がいて。会ったらドキドキしたりもして、そんなのも学校生活ならではで楽しいですね。――「気になってる女の子」って登校し始めて見つけたってことですよね?そうですね、一目惚れみたいな感じなんで(笑)。――青春じゃないですか。まだ連絡先の交換もできてなくて、学校で話してドキドキしてるくらいです。まずは仲良くならないとですね。いっぱい話して、いろんなとこ行ったりして、ゆくゆくは告白したいなって感じです。いやコレやっぱり恥ずかしいですね(笑)。
――授業はついていけてるんですか?難しいなってときもあるんですけど、「みんなの学園」というオンラインフリースクールで勉強はしてたし、なんとか楽しくやれてます。――学校といえば給食はどうですか?うまいです! 一番うまかったのだと、わかめご飯ですかね。――学校の友達からもYouTubeの話をされるんですか?「動画見たで! 楽しいなあ!」とか言ってくれます。あともうすぐ合唱コンクールがあるんで、合唱曲をYouTubeで流して練習してたんですけど、みんなが「ゆたぼんの曲聴きたい!」って言い始めて、先生が『僕の唄』(ゆたぼん父が作詞作曲のオリジナルソング)を流してくれたんですよ。あれはうれしかったですね。
――不登校中のファンたちからは、ゆたぼんが学校に行き始めたことでどんな反応がありましたか?「こっち(不登校児)側じゃなくなるんだ」とかそういう否定的なのはなくて、「がんばれ!」って応援してくれるコメントが多かったですね。――いま改めて自分の不登校になった経緯を振り返ってどう思いますか?小学2年生までは毎日学校に行ってたんですけど、3年生でまわりと同じ行動することに疑問を持つようになって。あるときは、宿題をしなかったら先生に居残りさせられて、叩かれたんですよ。でも先生と俺と親で話し合いをしたときに、先生は「叩いてない」と嘘をついたんで、「もう学校信じられへん」と思っちゃって不登校になりました。でも後悔してないです。行きたくないのに行っても楽しくなかっただろうし。取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班